○ 船橋ヘルスセンター
○ 浜町浴場
○ 紅梅湯
○ 滝の湯
○ 割烹旅館玉川(廃業)など
○ 船橋温泉 湯楽の里
かつて存在した大規模な綜合レジャー施設「船橋ヘルスセンター」、現在は「ららぽーとTOKYO-BAY」。
開業:1955(昭和30)年11月3日、閉業:1977(昭和52)年5月5日。
遊覧飛行が珍しく、そこで写真を撮った記憶が残ります(乗っていないけど)。
外で綱渡りをやっていたのがインパクト強く記憶に残ります。
船橋ヘルスセンターの痕跡が残っています。
<週間読売選定 全国温泉コンクールベストテン記念碑 昭和三十二年>
船橋ヘルスセンターが「週刊読売」選定の全国温泉コンクールベストテンに入選した時の記念碑が、
ららぽーとTOKYO-BAY 第6駐車場にあります。船橋市浜町公民館の隣りです。
碑には鳩の彫像が載っています。
1位 定山渓温泉(北海道) 6位 道後温泉(愛媛)
2位 船橋ヘルスセンター(千葉) 7位 飯坂温泉(福島)
3位 熱海温泉(静岡) 8位 川原湯温泉(群馬)
4位 指宿温泉(鹿児島) 9位 嬉野温泉(佐賀)
5位 戸倉・上山田温泉(長野) 10位 別府温泉(大分)
つい最近、川原湯温泉でも見てきたので、船橋ヘルスセンター跡地にも現存しているので見てきました。
<伏見稲荷>
記念碑のすぐ近くには、伏見稲荷があります。
「ふなばし銭湯ガイド 2020年版」のチラシを見ると、船橋市内の銭湯は6軒にまで減少しています。
現在営業している銭湯は、「滝の湯」「宮の湯」「クアパレス」「浜町浴場」「紅梅湯」「松の湯」
かつて栄華を誇った船橋ヘルスセンター「ららぽーとTOKYO-BAY」の一番近くにある浜町の銭湯です。
1959(昭和34)年12月創業で、船橋ヘルスセンター開業の4年後です。
1987(昭和62)年12月より現建物で営業しています。1階に銭湯とコインランドリー、2階は共同住宅です。
地下100mほどの地下水を使用しており、若干黄色に色付いています。
船橋ヘルスセンターは1700m掘削したようですが、こちらはかなり浅い井戸水です。
分析すれば温泉かもしれませんが、成分が足りず温泉ではないかもしれません。
船橋市内の銭湯で、唯一露天風呂があります。
撮影禁止の掲示があり、以下画像なしです。
<脱衣所>
昔ながらの体重計があったりします。
寝ころんでの全身マッサージ器という珍しいものがありました。
ドライヤーは3分20円。
<内湯>
天然の鉱石を含むガリウム石湯浴泉となっています。
加えて、あわあわ湯です。船橋の銭湯はあわあわが多いようです。
浴槽は、関西仕様です。浴室の真ん中に浴槽がある4連浴槽で上から順にお湯が流れてきます。
湯口には、「滝の湯は飲めません」の掲示。船橋銭湯ガイドには「流れ風呂」と記載されています。
座風呂、寝風呂、バイブラ、深湯の4連浴槽。
浴槽内のタイルが青なので、茶色がかった黄色っぽいお湯なので、深湯は緑がかって見えます。
水風呂はありませんが、全身シャワーがあります。冷たくないのが不思議。
リンスインシャンプーとボディソープは備え付けがあります。
<露天風呂>
岩風呂タイプの露天風呂です。湯温計は40℃、ぬるめです。
屋根は露天の浴槽の上だけにあるので、空が見えます。
開店直後は、バスクリーンを入れたような緑色でした。
甘いような臭いもあり、薬湯だと思いました。
しばらくすると透明な黒っぽい色に変化しました。
浴槽縁が黒っぽいので黒く見えますが、湯底まで見える透明度です。
循環ろ過していても、入浴剤の色は落ちたのは見たことがなかったので不思議です。
洗い場がありますが、お湯の蛇口はなく、水だけの蛇口です。
水風呂がないので重宝しましたが、水道水にしては温く、地下水にしては冷たくない。
浴槽に使用している地下水かもしれません。
出窓に「ふなっしー」が置かれています。目立ちますね。
温泉分析を行っていない井戸水を薪ボイラーで沸かしています。
分析していないだけで、さっぱりとした黒湯です。
カランのお湯も水も源泉、源泉まみれ〜になれます。
<脱衣所>
漫画雑誌と、スポーツ新聞2紙が置かれています。
ドライヤーは2分10円。
<背景画>
背景画はペンキ絵。
<カランも源泉>
カランから出てくる湯が褐色!です。
しかもお湯も水も両方とも源泉です。
湯舟内は黒く見えますがケロリン桶にすくうと文字は見えます。
立ちシャワーが5ブースもあります。
<泡が渦巻く湯舟>
湯舟を見ると泡が渦巻いています。
左の2つのブースが打たせ湯、右に深湯があります。
サウナがないので水風呂もありませんが、
カランの水も源泉なので、ケロリン桶で頭からかぶりました。
2020(令和2)年5月に改装工事を行い、浴室をリニューアルしているのでチェックだけ済。
廃材で沸かしているようです。そのうち入湯しようと思います。
<再訪入浴>
「天然ラジウム鉱泉」と書かれた煙突が古風です。
地下300mから湧出する天然ラジウム鉱泉を薪で湧かしています。
下足入れは木札です。
<浴室>
入浴料で利用できるスチームサウナは入浴料で利用できます。
コミカ風呂の掲示が古風です。
お湯の温度は、手前のぬるい方は40℃、真ん中が42℃、熱い方は45℃です。
真ん中の浴槽はアワアワ風呂薬剤を入れており、地下水使用です。
色は薄く黄色味がかっているのかと思ったら、無色透明でした。
見た目が無色透明なので、浴感はどうかなと思いましたが、
浴感はぬるすべ感を感じることができ、湯上がり後は肌がすべすべしました。
一応帰りに確認すると、温泉使用とのこと。色づきがなくなってしまったようです。
<温泉分析書>(昭和59年10月17日試験 千葉県衛生研究所)
脱衣所に古い温泉分析書が掲示されています。
泉温:17.3℃ pH:8.2 蒸発残留物:0.29g
1921(大正10)年創業で、太宰治ゆかりの宿。
ホームページ(消失)によると、2020年4月30日に新型コロナウイルス対策のため営業終了。
年内に解体終了とのことで、様子見に行くと、
国の有形文化財として登録されていた建物はすべて完全になくなっていました。
わずかに看板だけが残っています。
<【閉店】湊湯> 船橋市湊町3-21-6
同じく湊町にある銭湯「湊湯」ですが、入湯しようとメモ帳にメモっていたものの、2020年8月廃業。
オープンは1926(大正15)年と、船橋市内に残る銭湯で最も古いとされる「常盤湯」が
2011年9月29日閉店していますが、建物は現状のまま残されています。
源泉名「湯楽の里 船橋温泉」
含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性・中性・低温泉)
ヨウ化物イオン43.8mg
塩辛く鉄臭の高張泉。
露天の上の湯が加温源泉かけ流し。高張泉で強烈な湯です。