○ 増田橋跡
○ 正八幡宮道標
○ 蓬莱稲荷大明神
○ 稲荷神社
○ 竹の塚彫刻の道
増田橋は竹の塚の立場として賑わいました。
赤山道に沿って流れてきた竹の塚堀はそのまま東へ。一部は南へ日光街道の東側を流れます。
竹の塚堀にかかっていた橋が増田橋です。
千住堀は、日光街道の西側を流れます。
「増田橋の交差点」(昭和40(1965)年5月 足立区立郷土博物館蔵)
竹の塚三丁目5番付近より右斜めの赤山街道方面を望んでいます。
左右の道が旧日光街道で左手が千住方面です。
昭和40(1965)年 現在
「旧日光街道」(昭和45(1970)年頃の六月2-21-17付近 足立区立郷土博物館蔵)
旧日光街道の両側に堀がありました。
左手前に、現在も営業している茶・海苔の「丸新園」の置看板が見えます。
その先に郵便ポストが見え、六月町郵便局でしょう。
そうすると、六月町から北の増田橋方面を望んだ旧日光街道です。
旧日光街道の左が千住堀、右が竹の塚堀となります。
昭和45(1970)年頃 現在
丸新園 六月町郵便局
<増田橋モニュメント> 足立区竹の塚2-9-1
「増田橋」と刻まれたモニュメントがあります。
ここは、かつて「正八幡宮道標」が建っていた場所です。
<道標> 足立区竹の塚3-4-14
道標は平成六年と刻まれているので、昔のものではなく足立区が設置した新しいものです。
(正面)「増田橋跡 北へ旧日光道中」
(右面)「西へ旧赤山道」
(左面)「平成六年三月 足立区教育委員会」
<水茶屋「亀屋」>
増田橋は、日光街道の休憩地として賑わい水茶屋「亀屋」が何軒かあり、
昔は竹の塚の立場として賑わいました。
増田橋交差点にはマンション「トータス竹の塚」が建っています。トータスとは亀ですね。
<増田橋バス停>
旧日光街道、赤山街道それぞれに増田橋バス停があります。
旧日光街道「増田橋」バス停
赤山街道「増田橋」バス停
増田橋に建てられていた「正八幡宮道標」(文政9(1826)年再建)が足立区立郷土博物館に保存されています。
願主には「亀屋」も見えます。数多くの石塔を手掛けた「草加宿六丁目石工
青木宗義」も願主となっています。
(正面)「開運 谷古田 正八幡宮」(※峯ヶ岡八幡神社(川口市峯1304)です。こちらで記載。)
「是より 一里」
(左面)「文政九丙戌年再建」
「願主 當所
温飩屋四良左ェ門
花又屋孫助
飴屋源右エ門」
(右面)「おふミやへ 五り半余
はと可"やへ 壹り半余
と祢りへ 三十丁」
(右面下)「願主」
「舎人町 和泉屋 長蔵
當所亀屋長蔵」
草加宿六丁目石工 青木宗義」
(説明板)
「正八幡宮道標
かつて赤山街道入口増田橋の北詰(現竹の塚二丁目9-1先)に建てられていた道標。谷古田(現川口市峯)の峯ヶ岡八幡神社への案内を「これより一里」と示している。文政9年(1826)再建とあるから、それ以前にも道しるべが建てられていて八幡宮への参詣が行われていたことがわかる。願主として「当所温飩屋四良左ェ門、花又屋孫助、飴屋源右エ門、舎人町和泉屋長蔵、当所亀屋長蔵、草加宿六丁目石工青木宗義」の名があり、「おふミやへ五り半余、はとがやへ壹り半余、とねりへ三丁(※三十丁の誤り)と隣村への案内も兼ねている。」
「江戸近郊道しるべ」(村尾嘉陵)
村尾嘉陵は文政2(1819)年に谷古田八幡宮を参詣しています。
略図には千住→竹の塚→保木間→八束(谷塚)→柳島→谷古田が見えます。
※ 几号水準点
かつて増田橋石崖に几号水準点が刻まれていましたが、現在は失われています。
増田橋の近くに「蓬莱稲荷大明神」があります。塚の上に稲荷社が建っています。
「正一位 蓬莱稲荷大明神 当稲荷神社は創建約弍百年位有する社です。
大震災や戦争の時や戦後の数多の災害も当地域周辺は平穏無事に守って頂いています。
令和弍年八月 記」
蓬莱稲荷大明神の横から続く道沿に稲荷神社があり、成田道の道標があります。
<成田道道標>
嘉永3(1850)年銘の成田道道標です。
(台石正面)「成田道」
(台石左面)「新宿 成田 道」
(裏面) 紀年が刻まれています。
※ この道路の稲荷神社の東にある銭湯「高砂湯」が2021年12月28日に閉店。
更地となり集合住宅が建築されています。
個人のお宅にある2つの神社です。
<稲荷神社>
扁額「正一位稲荷大明神」
<古峯神社>
増田橋交差点付近から移設されたのかもしれません。
石碑「古峯山」
祠側面
「明治十ニ卯年八月」(明治12(1879)年)
「昭和四十一年十一月吉日 移築」
増田橋から赤山街道終点から直進し最初の信号を左折すると「竹の塚彫刻の道」が続きます。
かつての農業用水路が彫刻の道となっています。
平成5(1993)年に国土交通省「手づくり郷土賞」を受賞しています。
道の下は、多目的貯水槽となっています。
<陶板レリーフ「足立五色桜」>
五色桜のある場所からは離れていますが、五色桜の陶板レリーフがあります。
<Chimney(煙突) 島剛>
<石の風 堀内健ニ>
<泉 小泉俊己>
<空を眺めながら 柏木昌>
(道路反対側にあった銭湯「泉湯」は、2015年廃業・解体)
<地殻より 岡本敦生>
<創造の箱 斎藤史門>
<自我ーその確立 桑名良知>
<その他>
彫刻の道からそれた、けやき大通り沿にも彫刻がありました。