Discover 江戸旧蹟を歩く
 
 春日部


〇小渕山 観音院  春日部市小渕1634 048-752-3870 HP

 松尾芭蕉が宿泊したと伝えられています。

(説明板)
「小渕山観音院  所在地 春日部市大字小渕一六三四番地
 小渕山観音院は、新編武蔵風土記稿の小渕村、観音院の項に「本山派修験、京都聖護院末、安永二年(一七七三)正年行事職を許さる。小渕山正賢寺と号す。本尊正観音。応安二年(一三六九)従持玄通が書し縁起有に拠ば、古き像なるべし。中興開山は尊慶と云、年代を知らず。」と記されている由緒ある古刹である。
 この寺は、地方の観音信仰の霊場としても有名で、家内安全、商売繁盛のほか、いぼ、こぶ、あざにご利益があるといわれている。毎年八月十日には、この日参拝すると四萬六千日分のご利益が授けられると言われる四萬六千日祭があり、県内の山伏が参集して護摩修行を行い、近隣の善男善女が枝豆を奉納し参拝する祭礼がある。
 また、三月には、かつて馬寄せ祭があり、農耕に従事した牛馬がいろいろな飾りをつて安全を祈願する祭りがあった。本堂内には、木造の白馬が安置されている。
 本尊「正観音像」には、その昔、洪水でこの地に流れ着き、一度はもとの寺へ戻したが、その後洪水でまたもこの寺に漂着したのでお堂を建てて安置したものといわれる伝説がある。
 本堂の格天井には花鳥の彩色が施され、格縁ごとに大勢の粕壁宿の商店主の名が記されており、外壁には、多数の絵馬のほか、八丁目の和算士栗原伝三郎が奉納した算額が掲げられている。
 また、寺には、「毛のいへば、唇さむし 秋の風」と詠まれた芭蕉の句碑、市内唯一の楼門(仁王門)、七体の円空仏などがある。楼門は昭和四十七年に春日部市指定の有形文化財に指定されている。
  昭和六十一年三月  春日部市」

  
 

<芭蕉句碑>

 説明板の左手に芭蕉句碑があります。
 「毛のいへば唇さむし秋の風 はせを」

  
 

<仁王門>

 春日部市指定有形文化財。元禄2(1689)年建立。

    
 

<役行者>

   
 

<本堂>

 格天井には、花鳥の彩色が施されています。白馬が安置されています。

    

     
 

<銀杏切株>

  
 

<花つか>

 花供養の石碑。安政3(1856)年。

  
 

<不動堂>

 東北大震災の影響で閉鎖。

  
 

<天満宮石祠>

 文政7(1824)年

  
 

<稲荷大明神>

 安永7(1778)年3月

  
 

<二十六夜塔>

 天保13(1842)年9月。

   
 

<普門品供養塔>

 天保14(1843)年9月。

   
 

<碑一覧>

  
 

<日清戦争戦役者墓碑>

  


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