谷川温泉は、その昔、富士山の神様・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が、
衣の裾を洗ったらお湯に変わったという伝承から、「御裳裾の湯(みもすそのゆ)」と呼ばれていました。
(みなかみ町観光協会公式サイトの記載内容を参照しました)
谷川温泉街の奥にある、富士浅間神社の御祭神は、木花之佐久夜毘売(このはなさくやひめ)。
(『古事記』では木花之佐久夜毘売、『日本書紀』では木花開耶姫と表記。)
<源泉「不動の湯」>
上越新幹線の大清水トンネル工事の際、谷川温泉では源泉枯れや湯量減少が発生したため、
日本鉄道建設公団が補償として新規に源泉を掘削しました。それが「不動の湯」(共有源泉)のようです。
一方、新潟県側の越後湯沢温泉も同様に源泉枯れや湯量減少が発止し、
日本鉄道建設公団が、集中管理システムを補償として整備しました。
タイミング良かったのか、スカスカにすいていました。
帰る頃には、早めに切り上げたスキー客でごったがえしました。
3源泉を使用する贅沢な日帰り温泉施設です。2源泉それぞれのかけ流し浴槽もあります。
<休憩所>
2階に休憩所があります。カラオケもテレビもないので静かです。
寝ている人、多かったです(入浴は2時間につき570円です)。
<内湯>
「不動の湯」 源泉名「不動の湯2011」 加温、循環ろ過、塩素、かけ流し併用。
「河鹿の湯」 源泉名「河鹿の湯」 かけ流し。
「蛍の湯」 源泉名「螢の湯」 かけ流し。
内湯に源泉浴槽が2つ「蛍の湯」と「河鹿の湯」があります。
「蛍の湯」単純泉、「河鹿の湯」カルシウム・ナトリウム硫酸塩塩化物泉と浴槽に掲示があります。
掲示見て、まずは石膏泉の「河鹿の湯」へ。
加温していないので、温めです。
次に、「蛍の湯」。温いというより冷たさを感じるぐらいです。
もう少し源泉の投入量が多いと嬉しいです。
「蛍の湯」は、分析書では「河鹿の湯」を薄くしたような印象ですが、分析書では確認できない微かな硫黄臭がします。
蛍の湯のところにある蛇口だけは、河鹿の湯と違い、若干緑色にさびています。
源泉を洗面器にためて(画像)頭からかぶると硫黄臭につつまれました。
「河鹿の湯」に、じっくりとつかっては、「不動の湯」「蛍の湯」を行き来しました。
<螢の湯/河鹿の湯>
<不動の湯>
<露天風呂>
露天風呂は階段を31段下りたところにあります。寒いので段数数えながら早く着いて!と降りました。
露天風呂の下にはテラスも設けられていて、眺望抜群です。
源泉名「不動の湯及び河鹿の湯の混合」(この源泉混合で分析)
加湯(加温のため)、「不動の湯をメインに、河鹿の湯、蛍の湯、お湯」の混合。循環ろ過なし。
露天風呂は影響を与える事項には塩素消毒は記載されていませんが、
内湯「不動の湯」の塩素消毒済オーバーフロー分をメインに使用しているので、塩素臭がします。
谷川温泉の一番奥に行き着くと、
「水上山荘」の言葉からのイメージとは異なる近代的旅館が目の前にあらわれます。
サザエさん一家が温泉旅行に行った時の宿で、放映時の映像が館内に掲示されています。
サザエさんのオープニングにも一部あったと記憶しています(たぶん、勘違いかも)。
日帰り入浴可能時間は、14:00-15:00と18:00-20:00のトータル3時間のみです。900円+税。
混雑時は日帰りは受けないので、ピンポイントで訪問しないと入浴できないです。
男女入れ替えはないので、男性は常に満足できますが、女性は少々不満かな。
夜の部に訪問、みなさん、夕食の時間帯ですね、貸し切り状態でした。
温泉にこだわりのある宿です。
玄関前からして、すぐに飲泉所があります。
掲示がやたら多い温泉も多々目にしますが、
ここは注意事項はなく、すべて温泉へのこだわりにかかわる掲示です。
「源泉湯宿を守る会」「日本温泉協会」の会員。
「本物の温泉にようこそ」の掲示
影響をあたえる事項は、すべて非該当の完全かけ流し。
「化粧水を浴びているおつもりでごゆっくりとお楽しみ下さい。」
浴室入り口左手に小さな休憩所と源泉のウォーターサーバー。
掲示は谷川岳のミネラルウォーターとありますが、源泉ウォーターです。
<3源泉使用>
源泉名「鶴の湯」「亀の湯」「不動の湯」の3源泉を混合使用しています。
泉質:アルカリ性単純温泉
・「鶴の湯」 (自家源泉) 31.8℃ pH8.3 成分総計280mg
・「亀の湯」 (自家源泉) 45.5℃ pH8.5 成分総計490mg
・「不動の湯2011」(共同源泉) 54.4℃ pH8.3 成分総計400mg
湧出量は3源泉合計で毎分520リットル。源泉注入量は内湯毎分34リットル。
毎日換水で清掃。完全かけ流し。
源泉経路図の掲示があります。こういうの見るの好きです。
一番近い源泉が鶴の湯。次に近いのが亀の湯。宿の敷地内で湧出。
谷川のやや上流に共同源泉の「不動の湯」。
<古代檜風呂(内湯)>
「蛇口の湯もすべて新鮮な温泉です。」との掲示。
湯口の横には、
「当館の湯は、全てきれいな天然温泉です。循環は一切しておりません。
お飲みになると胃腸によく効きます。」
カランも源泉使用。洗濯も温泉使用とのこと。
洗濯も温泉使っていると言われるもんだから、
「水道は来ていないのですか?」と聞いたら、「水道は来ています。」
(変なこと聞いて申し訳ない。水道ひいてなく、ぜんぶ源泉使っている宿もあるので)
カランのお湯ではなく水のほうは、「水道です。」とのことでした。
洗い場の椅子に温泉マークがはいっているこだわりようです。
<仙人岩乃湯(露天風呂)>男性専用
露天風呂は、男湯は「仙人岩乃湯」女湯は「月光乃湯」。常時固定で入れ替えはありません。
渓谷ぎりぎりまで露天風呂が設けられています。
湯温の違う源泉をブレンドして、加温なしの適温にしています。
夜なので露天風呂からの景観はあきらめていましたが、ライトアップされ渓谷は絶景でした。
露天風呂は、源泉ドバドバ投入です。オーバーフローもお見事。
内湯、露天とも源泉大量投入の完全かけ流しで湯使いが良いです。
アルカリ性単純泉で湯は地味ですが、鮮度良くぬるめでのんびりしました。
谷川温泉の最奥、水上山荘のお隣にあるペンションです。
宿へのアプローチの坂が傾斜きついです。融雪用に温泉を流していました。
<掲示>
「2本の源泉の引き湯ルート」掲示
(↑こういうのは見るのは好きです。)
「温泉スケールについて」掲示
毎日清掃ををしていますが温泉スケールによる結晶が付いております。
ご理解をお願いいたします。(←理解します。結晶があるほうが嬉しいです。)
「カメムシについてのお願い」掲示
(↑アブは苦手ですが、カメムシは理解します。)
<源泉>
2源泉を使用しています。
・源泉名「奥谷川源泉」
・源泉名「不動の湯2011」
極寒時1℃加温、毎朝10:00-12:00に清掃・湯張り替え。
低温泉と高温泉の調整で加水なし。かけ流し。
カランも温泉を使用しています。
<内湯>
湯口は白い析出物がこびりついています。
湯舟が小さいので、湯が新鮮で熱くもなくのんびり。
<露天風呂>
露天風呂へのドアは、普通のドアを使用しており、鍵があります。
屋根がないので、ビニール傘が置いてあります。
源泉投入は、湯中に湯口が2つあり、そのうちひとつから投入。
目に見える湯口からも投入。
<貸切かけ流し温泉 ゆう>
お隣にある「谷川温泉 貸切かけ流し温泉 ゆう」のパンフが置いてありました。
こちらも「不動の湯2011」と「奥谷川源泉」を使用しているようです。