旧月夜野町には、国民保養温泉地の「上牧温泉」及び「奈良沢温泉」があります。
また、後閑には、掛け流しの「三峰の湯」があります。
表から見ると仮設プレハブです。仮設プレハブは休憩所と脱衣所です。
湯小屋は別棟で共同浴場のよい雰囲気を醸し出しています。
源泉名「三峰の湯」
内湯、露天風呂とも、完全かけ流しの良い湯です。
露天風呂からの景色は下界がちらっと見える程度で木々しか見えませんが、
森林に囲まれていい気持ちです。
温泉スタンドというか分湯施設があり、
階段を上がり、バルブを開けて温泉を入れる仕組み(分湯料100リットル50円)
地元の方が軽トラックで温泉汲みに来ていました。
上牧(かみもく)温泉は比較的新しい温泉地ですが、「右 大峯道」の味のある道標があります。
※2020/9/30閉館しました。
露天風呂は循環で、内湯が掛け流しのようです。
源泉名「新湯2号」
日帰り入浴はパスして、足湯だけ利用しました。
玄関先に飲泉場があります。
宿は高台と平地の2棟で構成されているので、
玄関があるのは3階で、渡り廊下で平地の1階の浴室へ向かいます。
浴室入り口には、冷たい温泉が用意されています。
飲泉許可書が掲示されています。
浴室は内湯と露天風呂で、自家源泉「大峯の湯」掛け流し。
源泉湧出地は、浴室の外です。
影響を与える事項すべてに該当なし。
硫黄臭がします。
終始独り占めの贅沢三昧でした。
上牧温泉は、ここが一番良かったです。
<内湯>
<露天風呂>
源泉名「常生館の湯」自家源泉。
影響を与える事項
「加温、小さい浴槽は循環なし、大きい浴槽は循環。塩素なし」
利根川の対岸には「風和の湯」が見えます。
SLが通過します。下りなので、煙ははいていません。
小さい浴槽は、良いですが、大きい浴槽はお湯がどんよりなまっています。
「冬期中は露天風呂をお休みさせていただきます」との掲示でしたが
どうみても完璧に閉鎖して時間が経っています。
飲泉場も、閉鎖して時間が経っているようです。
源泉名「ホロンの湯」。
影響を与える事項
「温度均一保持のため循環装置、塩素系薬剤を使用。」
内湯は十和田石使用で青く見えます。
窓側にオーバーフローしていきます。
露天は想定外の2人しか入れない小ぶりの露天風呂。
循環装置はないので、かけ流しです。
<温泉スタンド>
温泉スタンドは、100円で200リットルも出ます。
山下清画伯の大壁画風呂「はにわ風呂」は時間で男女入れ替え、20:30から男湯。
日帰り入浴は14:00〜20:00で、男性は、はにわ風呂には入れません。
昔から固定しているようです。
内湯「かわせみの湯」、露天「たまゆらの湯」を利用。
源泉「新湯2号泉」を使用。
たぶん、源泉常時投入、加温、循環あり、消毒あり。
内湯は溢れていましたが、露天はあふれ出しほとんどなし。
2015年7月30日、大雨被害で休業していましたが(御神水は販売)、2017年12月27日に再開しています。
温泉私道を3kmほど、利根川の支流、奈女沢川の源流に向かって登っていきます。
1本道で、宿にたどり着くまで、「仏神道教会」「釈迦の霊泉」などの看板が次々と出てきます。
途中、右手に「中に多くの神々が集まっておられますので中には入れません」施設があります。
鉄ゲートの門を入ると、湯治宿の敷地内となります。
<源泉/御神水 飲泉所>
源泉名「釈迦の霊泉(奈女沢温泉)」泉温22.2℃、成分総計0.13g
「釈迦の霊泉奈女沢有限会社」の経営(掲示の放射能測定結果報告書に記載)。
ラドン濃度測定証明書には「奈女沢温泉釈迦の霊泉株式会社」と記載。
源泉のラドン濃度測定結果は、「11.67〜12.72 Bq/l」
温泉法では111 Bq/l以上のラドン含有するものを放射能泉と規定しています。
放射能泉の効果は、学問的には立証はされていませんが、放射線ホルミシス効果(低線量による細胞の回復効果)によるものと言われます。
ゲルマニウムを含むということですが、こちらは自分は不案内です。
他に微量成分で総ヒ素が0.019mgあり、環境省の温泉飲用利用基準では1日の摂取量は0.1mg以下なので、
飲み過ぎ(5リットル以上)には注意かと思います。
食堂の流し台に「飲泉蛇口」があります。
流し台の後ろのテーブルの上には、多くの感謝の手紙が並んでいます。
中曽根康弘氏を真ん中にオーナー夫妻の写真がありました。
大女将さんに確認すると
(2012年の訪問時はとてもお元気でしたが、2015年に帰らぬ人となりました。
今から考えると、教祖に根ほり葉ほり質問するとは大胆だったかなぁ。
教祖というより、気さくに対応していただいた大女将さんとの印象が強かったです)
植樹祭(平成10年かな?)の時、天皇皇后両陛下は水上に泊まったのですが、
中曽根氏は「僕は奈良沢に泊まる」とこちらに泊まったそうです。
警護の方を含めてそれなりの人数だったので、貸切で対応されたそうです。
泊まられた時に、この写真を見て中曽根氏は懐かしんでおられたとのこと。
写真の横の色紙は「内閣総理大臣」とありますので、写真は総理大臣の時のものでしょう。
<霊泉場>
男女別内湯。
茶色いパイプから冷たい源泉投入。
影響を与える事項「加温、循環、紫外線殺菌」
浴室の壁には「蓮」が描かれています。