与謝野鉄幹・晶子は、昭和9年10月25日、湯檜曽温泉の林屋旅館に、宿泊しています。
「月出でん湯檜曾の渓を封じたる闇の仄かにほぐれゆくかな」
月出でんで勿論切る。
その底を利根川の流れる湯檜曾渓谷にはもう二時間も前から闇といふ真黒な渦巻とも気流とも分らないものが封じ込まれてゐたが、
それが少しづつではあるがほぐれ出すけはひの見えるのは月が出るのであらう。
闇がほぐれるとは旨いことを云つたものだ。
(出典:「晶子鑑賞」平野萬里)
NTT健康保険組合の保養所ですが、日帰り入浴可。
自然湧出の自家源泉「電電の湯」使用。
影響を与える事項「加温、塩素」(循環ろ過はなし)
内湯、露天とも塩素臭は感じず(というか内湯は、ボディーソープのお茶の匂いが強くてよくわからず)。
内湯、露天とも投入量に見合ったオーバーフローは多めで、自然湧出でたいしたもんです。
フロントで露天はぬるいのでご承知くださいと言われましたが、
内湯適温、川沿いの露天風呂は、40℃ほどのぬるめで、心地良くのんびり湯につかれました。
湯檜曾温泉は地味な温泉地ですが、なにげに自家源泉の宿が多いですね。
永楽荘は、自家源泉「永楽荘源泉」かけ流しで、シャワーも洗面所も温泉とのことで永楽荘へ突入しましたが、
団体客で大混雑で今日は日帰り不可とのことでロストです。
東証保養所の源泉名「東証の湯」使用。
湯檜曾会館の近くに「音羽の湯」源泉と思われる施設がありました。
共同湯があります。部外者は利用できないので入口見ただけ。