Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 
 宇都宮市の温泉


 栃木県の市町村の入湯税の収入が多い順に見ると、
 日光市、那須町、那須塩原市、さくら市に次いで、宇都宮市です。
 宇都宮市内に数々ある温泉ですが、掛け流しは3カ所(うち2カ所は塩素はあり)。

  ろまんちっく村 湯処あぐり
  ただおみ温泉 ◎掛け流し
  さくら温泉(さくらパークゴルフ) ◎塩素投入ありの掛け流し
  サンヒルズカントリークラブ
  極楽湯 宇都宮店
  ザ・グランドスパ南大門
  スーパーホテル宇都宮 宿泊のみ ローリー湯(森友の湯)
  ベルさくらの湯
  宇都宮天然温泉 ゆらら 
  スーパー銭湯 コール 宇都宮の湯 ローリー湯(宝来の湯)
  福祉温泉 江曽島 ◎塩素投入ありの掛け流し
  宮の街道温泉江戸遊 
  ほたるの里 梵天の湯
  ホテルミント宇都宮


ただおみ温泉

 宇都宮でははずせない温泉と思います。
 職場の人たちは、建て直し前のプレハブ時代のイメージから「あんなお化け屋敷はちょっと。。」と
 ここを主張しても、通過してろまんちっく村に拉致されてしまうこと数度。

 両脇で道が合流しており中州状態のところにあり、
 街道からは直接駐車場に入れないので回り込むこととなります。
 民家のような農家のような温泉です。玄関の前には植木が並び、まさに民家。

 材木屋さんだったので、木材がふんだんに使われています。
 玄関から入ると、木材の床が光っています。

 池田忠臣(ただおみ)さんが自宅に掘った温泉、だから「ただおみ温泉」、源泉名「池田温泉」。
 池田忠臣氏は多くの競走馬を持っておられた馬主。「タダオミオンセン」という馬も。
 馬名としてはものすごい違和感!温泉への思い入れが強かったのでしょうね。
 その池田忠臣氏は2004年4月に93歳で亡くなられました。

 ここは宇都宮市なんで、へたな餃子は出せません、
 娘さん達がやっている食堂の餃子は手作りで野菜も自家栽培で旨いです。

 変則露天風呂(冬は屋根つけて内風呂、夏は屋根とって露天風呂)だけ。
 湯舟が、かなり深く、尻を湯底につけると溺れそうになります。
 こんなに湯を満たさなくてもと思いますが。
 湯口は豪快な掛け流し、コップがおかれていますが、飲泉許可書は特に見あたりません。

 注意書きにシャワーの水を飲まないで下さいとありましたが、
 飲用検査受けていない地下水を使用してるのかな。

 ただおみ温泉は源泉かけ流したっぷりの温泉。
 お近くの「ろまんちっく村湯処あぐり」は塩素投入たっぷりの温泉。
 でもあっちは混雑しています。

    

    

    

    


さくら温泉

 源泉名「さくら園の湯」アルカリ性単純泉。
 影響を与える事項の掲示には「塩素」記載あり。
 受付小屋の裏横が源泉地で、1500mから汲み上げています。
 湧出量300リットルで、かけ流し(塩素消毒はあり、でもそんなにきつくはありません)。
 湯口から温泉を桶に取ると、2秒でいっぱいになった!
 オーバーフローは多くしっかりしています。

     


福祉温泉江曽島

 宇都宮でははずせない湯です。

 下野新聞に温泉湧出と地域開放の記事が写真入りで大きく取り上げられ(2009年)
 進捗状況見に行った時は、介護施設のみで温泉施設はまだでしたが、
 日帰り温泉施設が2010/9/7にオープン。

 福祉温泉江曽島の前の道は、一里交差点(JRの線路のところが昔の一里塚)方面に向かっており
 勝善神(明治時代の古くはないものですが)が道路沿いにあります。

 湯小屋の横には祠が2つ。
 デイサービス、福祉温泉を運営していても昔からのものを大事にされているようです。

    

   

 福祉温泉 江曽島は、デイサービスセンターの裏にあります。
 福祉温泉江曽島の入口近辺は、まわりの風景が介護施設の雰囲気は全くなく
 昔の名主さんの敷地といった風情です。

     

     

    

 入浴料は、紆余曲折、当初500円→公衆浴場料金390円→410円→500円(2012/3/1〜)。
 7日、17日、27日は入浴料金が大人のみ250円となります。
 営業時間は、10:00-22:00(受付終了21:00)(23/9/10より)

 源泉名「福祉温泉江曽島」
 影響を与える事項「塩素滅菌」(塩素臭はしません)。
 加水なし、加温なし(泉温50.0℃)、循環なし。
 炭酸水素イオン1158.0mg!のナトリウム-炭酸水素塩温泉、ぬるぬるすべすべ!
 平成20年の分析書では源泉名「仮称 江曽島明愛会」となっていましたが
 平成22年の分析書では源泉名「福祉温泉江曽島」と確定したようです。

     

 今はなくなっていますが、当初は、
 「すべり止そつくすです ご使用下さい。23.10.1」の掲示の横に靴下がぶらさがっていました。
 これ使う人はいないでしょうよ、いやいやオーナーが掃除する時すべるから履いて掃除していて、
 親切心で、お貸ししていたと推測します。

 常連客が増えて、脱衣棚の上に私物の入浴セットがずらりと並ぶようになりました。

 分析書の知覚的試験では「ほとんど無味無臭である」とありますが、
 湯口では、かすかな硫黄臭、ぬるすべで良い湯です。

 当初は、「高い温泉」「低温泉」の2浴槽がありましたが、男湯の低温泉は、水風呂になりました。
 2浴槽の仕切りの隙間に板がすえられ、湯の行き来が遮断され、
 低温泉のほうには水道の蛇口から水が投入されています。
 「浴用に供する場所における温度/内風呂 高温泉:41℃ 低温泉:39℃ 露天風呂:39℃」
 となっていますが、湯の行き来が遮断されたので、高温泉は以前より熱いです。
 高温泉は、置いてあった湯温計で計ると44.5℃ありました。

 露天風呂は40℃ぐらいの実感で、のんびりできます。
 音楽CDが露天に流されています(テレサテンオンパレード)。
 休憩室奥の温室内に置かれたCDラジカセが音源でした。

     

     

     

 休憩室はビニールハウス。手作り感覚が妙に良いです。

     


ベルさくらの湯

 源泉名「さくらの湯」岩風呂は源泉加温のかけ流し。
 源泉かけ流しの岩風呂だけ茶褐色で、岩風呂以外はかすかに塩素臭の無色透明。
 岩風呂の湯口の源泉の硫黄臭がいいですね。

    


グランドスパ南大門

 源泉名「不老長寿の湯」。影響を与える事項は「加温、循環ろ過、塩素」。
 「かぶり湯」は源泉をそのまま使用。気持ち程度塩気があります。
 頭からかぶるとぬるすべ度もあります。
 露天風呂は3つとも温泉で、源泉掛け流し浴槽「愛の湯」があります。

 内湯は「美白の湯」とその奥の檜風呂(2つの浴槽は下でつながっている)が温泉。
 温泉以外では、薬湯、高麗人参湯、炭酸泉、プーロ(プールと風呂の合成語?)など。

 掛け流し浴槽は、加熱もしてない源泉投入。投入量はチョロチョロでオーバーフロー。
 ぬるいを通り越して寒くなるような湯温で、冬はつらい、夏なら良いかも。

     


サンヒルズカントリークラブ

 露天風呂は、宇都宮市街を見下ろす丘の上にあります。
 丘の反対側は男体山方面に面しており、ヘリポートまであります。
 源泉名「サンヒルズ温泉」ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉(アルカリ性低張性温泉)
 影響を与える事項の掲示はありませんが、循環ろ過、加温、塩素は確実でしょう。
 ゴルフ場の温泉なので、アメニティは完璧です。トイレもゴージャス。

     

     

     

     


つるの家 ろまんちっく村
 
 ろまんちっく村の、つるの家を紹介します。

 「つるの家」は、宇都宮の姉妹都市、中国のチチハル市からの友好の証として
 寄贈された「丹頂鶴」を飼育する施設です。
 
    

<湯処あぐり>

 日帰り温泉施設「湯処あぐり」の他に、プールゾーン「アグリスパ」と、
 宿泊施設「ヴィラ・デ・アグリ」も併設されています。

 源泉名「農林公園温泉」
 「加温、循環ろ過、塩素」
 温泉の一部を循環利用とあるので、源泉も常時投入かと思います。
 オーバーフローは内湯、露天とも湯口の量とみあっていないので、
 湯口には加温循環分も+@されているかと思います。

 内湯は、露天風呂に面した細長い湯舟。
 露天は岩の広い露天風呂。混んでいるので画像は湯口だけ。

 以前は、ビール酵母のボディソープと、リンスインシャンプーを使用しており、
 浴室内はビールの香りが漂っていました。
 ビール酵母製品は置かなくなったので、まともな浴室内の匂いとなりました。
 内湯は若干の塩素臭、露天風呂は明確な塩素臭です。

     

     

      

      


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