2020(令和2)年8月1日、ニューサンピア埼玉おごせ(旧埼玉厚生年金休暇センター)リニューアルオープンで
日帰り温泉「梅の湯」が、自家源泉「越生温泉」を導入しました。
未利用のまま放置されていた井戸の水質を調べたところ乳白色の良質の温泉だったとのこと。
<パンフレット>
<日帰り温泉施設>
ニューサンピア埼玉おごせには宿泊用の浴室があり、
「梅の湯」は日帰り温泉施設的存在です。
ニューサンピアの横を過ぎて、スロープを上がると「梅の湯」入り口があります。
入浴は券売機で入浴券を購入します。
<分析書>(令和1年6月28日発行)
源泉名「越生温泉」
成分総計367.5mg pH10.3 泉温18.9℃
白濁を呈しほとんど無味無臭
「加温、循環ろ過、塩素」
<浴室>
温泉は露天風呂だけに使用しているのかと思ったら、なんと内湯も温泉を使用していました。
内湯、露天とも塩素臭がするのは仕方ないとして、内湯、露天とも白濁のぬるすべ湯です。
思いのほかぬるすべ〜の良い湯でした。
<休憩所>
コロナ対策で、食事処の営業は14時で終了です。
※2014年8月31日、閉館しました。
分析書らしき古いものはありましたが、温泉許可書はなく、
現在の温泉法上の温泉には該当しませんでしたが、歴史のある宿でした。
<田山花袋が紹介>
田山花袋の「山行水行」という随筆で「黒山熊井の二鉱泉」と題して紹介されていた宿です。
「(略)それは次第に山の中に入つて行くやうなところで、小さな谷川が綜々と路傍に音をたててゐたり、
前の山からひよつくり雲が湧きだしてゐたりして、ちよつと世離れた感じがした。
(略)やがてそこに一軒の大きな鉱泉宿のあるのを見いだした。
いかにも山の中の田舎の温泉場といふ気のするところであつた。
名栗の湯、これよりはちよつと落ちるが、鬼石付近の八塩の鉱泉よりはぐつと好い。
熊井よりも此方が好い。しかし、かうした田舎の温泉でゐるのも決してさう長いことでもあるまい。」
近くには「田山花袋紀行の地」という記念碑があるようです(確認せず)。
ほぼ谷底に面して浴室があるので、横を流れる川からのイオンが心地良かった。