ほっと湯WEB【千葉】
 
 天然黒湯 小糸川温泉

  その他
   ・南極の石
   ・小糸川(日渡根/清水橋/市宿)
   ・馬頭観音/道標
   ・三経寺


〇天然黒湯 小糸川温泉  君津市日渡根206 0439-37-2108 HP

【施設名】

 温泉利用許可による正式名は「老人保養センター小糸川温泉」ですが、
 外の看板とチラシによると、施設名は「天然黒湯 小糸川温泉」とするようです。
 以前の看板「天然温泉 小糸川温泉」は、はずされています。

    
 

【交通ルート】

 館山自動車道君津ICからだと、四季の蔵から県道92号(君津鴨川線)をトンネルに向かって南下し、
 大野台の信号のある交差点(信号に大野台の表示なし)手前に、「市宿」の方向標識があり、
 信号の先には、小糸川温泉の案内看板があります。
 ここを右折し、500m先左手に、「天然黒湯 小糸川温泉」案内板、幟が3つはためいているのですぐわかります。

 市宿から行くルートは、県道92号から途中セブンイレブンの先を右折し、
 市宿を左折して小糸川にかかる清水橋を渡ると、右手にあります。市宿で左折して400mです。
 市宿から左折の際に案内看板がないのでわかりにくいでしょう。

 どちらのルートでも、君津ICの房総四季の蔵から9kmほどです。

     

     

     
 

【新しい入口と駐車場】

 屋根には「温」の文字だけ見えます。
 小糸川温泉の温以外の文字は、倒れていて見えません。

 従来の入口は廃止され、新しい入口と白線で区分けされた駐車場がきれいに整備されています。
 グーグルストリートビューで予習していた景観とまったく違います。

 訪問時2台(女湯利用の方で、男湯は貸切でした)で、人少なすぎで、心配しますが、
 帰る時は、車でいっぱいでした。

     
 

【源泉垂れ流し】

 玄関右手に、源泉の垂れ流し。源泉がドバドバかけ捨てられています。
 メタンガスで、アワアワ〜ブクブク〜。
 加温していないので、足湯や手湯ではないでしょう。
 温泉スタンドでもないかな。
 単純に源泉のアピールかな、インパクトあります。

     

    
 

【フロント】

 受付でかぎ付きロッカーの鍵を渡されます。
 事前情報では鍵付きロッカーがあるとは思わなかったので意表をつかれます。
 時間調整して14時ジャストに突入したので、半額の500円(※現在の入浴料は800円のようです)。
 売店があるのにはちょいと驚き。
 売っている品もちょいと驚き、おコメも売っています。

南極の石>

 フロント後ろに、「南極の石」がおいてあります。
 ご近所の南極観測隊隊員の方からのご寄付です。
 南極の氷も寄付されたそうです。南極の氷の展示はありません。
 東京の日比谷公園にも、誰も見向きもしませんが、南極の石が展示されています。

     

<畑>

 野菜も自家栽培ですね。

   
 

【廊下/中庭】

 玄関から入って角を曲がるところに、鍵付きロッカーがあります。
 中庭をぐるっと囲んで廊下があります。
 中庭もしっかり手入れしています。
 女将さん、草取りしていたのね、テミに抜いた草が入っていました。
 廊下にマッサージ機があります。誰も使わないでしょう。

     
 

【大広間】

 大広間が2つあります。ふすまで仕切られています。
 片方のみ、休憩所として利用されています。
 目の前を小糸川が流れています(川の流れは見えません)。
 景色良く、空がきれいです。

     

    
 

【浴室前】

 廊下の奥に手前男性、奥に女性の浴室があります。
 洗面所と分析書は脱衣所内にはなく、この廊下にあります。

   
 

【源泉名:小糸川温泉】

 平成31年1月8日の真新しい分析書が掲示されています。
 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)
 泉温:25.8℃。
 影響を与える事項「入浴に適した温度に保つため加温しています。」
 飲用の注意事項の記載もあります。飲用許可はとっていないようですが、飲めそうです。

 成分総計:3.178g/kg
 炭酸水素イオンは驚異の1485mgです。
 五井温泉が1148mgで驚きましたが、五井温泉を上回っています。

 女将さんによると、450m掘削、自噴とのことです。
 周辺の家々の井戸も、茶水が自噴しているそうですが、
 ここは450m掘削し自噴しているので、一番黒いのよとのことです。

 君津市の入湯税は、宿泊、日帰りを問わず、150円。日帰りも150円徴収するのは高いです。

     
 

【脱衣所】

 ドライヤーがあります。綿棒があります。
 掃除道具が具備され、丁寧な掃除が推測されます。

     

     
 

【浴室】

 窓側奥に大浴槽、脱衣所側手前に小浴槽。小浴槽はカラでした。
 大浴槽に満たされている、ぬるめのお湯は、うがい薬のイソジンみたいな黒湯です。
 微塩味でかすかなモール臭もあります。湯につかると強烈にヌルスベです。
 浴室はボロですが、掃除や手入れが行き届いていて感心します。

     

    

 浴槽内は加温のための循環装置はないので、加熱源泉の蛇口と、源泉蛇口で温度調整です。
 湯温計は、コードが切れていて壊れています。
 洗面器に蛇口の源泉を受けると、アワアワ〜。

     

    

 小浴槽の蛇口2つのうち、水のほうは源泉が出たので、湯上がりに飲泉しました。

     

 窓の外は、目の前が小糸川です。水の流れは見えません。
 空がキレイ。

   

 洗面器から湯気の出る加熱源泉でも、メタンガスでアワアワです。
 浴槽内の湯、加熱源泉蛇口、源泉蛇口からの源泉を洗面器にためて、比較。

     
 

【カラン】

 カランは3人分。古い施設は壊れていてすべては使えないパターンですが、
 シャワー2つ、シャワーのないカラン2つを試すと、すべて水とお湯が出ました。

 白い析出物がカランまわりに付着しています。
 分析したら温泉だったパターンかもしれない井水かも。

  
 

【源泉湧出地】

 駐車場から「火気厳禁」の看板が見えました。
 ホテル静養園(廃業)でも、火気厳禁の注意書がありましたが、
 ここでも、メタンガスと一緒に自噴していると推定。

 案の定、メタンガスでアワアワ炸裂!凄いです。抜気しているのでしょう。
 火気厳禁で、タバコ吸う人は玄関に灰皿があるので、そちらで吸いましょう。

    

    


小糸川 日渡根/清水橋/市宿

 小糸川温泉のある清水橋の手前は日渡根(にっとね)、向こうは市宿(いちじゅく)です。

 清水橋からの小糸川をながめます。藤が咲いています。

 江戸時代から昭和初期までは、炭を舟で小糸川河口まで運ぶため、
 この辺りは、かなり賑わっていたようです。

     

    


馬頭観音/道標  君津市市宿

 小糸川温泉から、清水橋を渡って進んでいくと、右手に、道標がありました。
 まさか道標があるとは思いもしませんでした。

 馬頭観音像の正面には、文化5(1808)年3月と刻まれ、
 側面が道標となっています。

 きさらずの「ず」が埋もれていたので、掘りました。
 「右 たかくら  左 きさらず」
 
     


三経寺  君津市市宿514

 無住のお寺です。
 
 上総木炭の祖といわれる「常磐半兵衛」(土窯半兵衛)のお墓と、千葉県知事の顕彰碑(昭和28年12月建立)があります。
 半兵衛については、「半兵衛炭焼塾」のサイトが詳しいです。

 他には、「市宿小学校跡」碑があります。

     


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