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 人見温泉 神門コミュニティーセンター


〇君津市神門コミュニティーセンター 君津市人見1462-41 0439-87-1958 市外300円 12:00-16:00(月休)
 

<温泉浴場を開放>

 「君津市神門(ごうど)コミュニティセンター」は、地域住民のための施設ですが、
 温泉浴場を開放しており、市外在住者でも利用することができます。
 基本、一般利用を想定していないので、温泉の文字はどこにもありません。

 過去、ネットでのレポが多数ありましたが、最近はみかけないので、訪問してきました。

    

    

    
 

<所在>

 小糸川河口にあり、近くには君津製鉄所があります。
 君津市と富津市がいりくんでいる地域の君津市人見にあります。
 小糸川の少々上流にある青堀温泉は富津市です。
 

<指定管理の施設>

 「神門地域コミュニティ活動推進委員会」が、指定管理者として運営しています。
 

<利用再開>

 浴室利用再開のお知らせの掲示があり、
 機器等の不具合により利用を中止していた浴室は、
 4月20日(土)から再開とあります。

 貼り紙があったので、入浴不可かと勘違いしましたがひと安心。
 後から来られた方も、いまだ利用中止中と勘違い。

 静養園は昨年の3月に廃業しているし、
 地域の方々は、スーパー銭湯「君津の湯」(温泉ではありません)を利用していたようです。
 
  
 

<受付>

 玄関を入ると左手に受付があります。名前と住所を記入します。
 ご近所以外の利用者はいません。
 君津市民は200円。市外は300円。富津市の住民も300円。

 2017(平成29)年1月1日から条例が改正され、
 新たに浴室の使用料を徴収するようになりました。
 地元民は無料というわけでもなく50円、市外者200円だったようです
 ネットでの以前のレポが混雑ぶりに必ず言及されているのも頷けます。

     

    
 

<ヘルストロン/スカイウェル>

 ロビーの奥に、ヘルスコーナー。
 「スカイウェル」と「ヘルストロン」のイスがずらりと並んでいます。
 企業からの寄付のようです(新日本製鐵、新日鐵化学、日本金属、八千代商事)。
 ヘルスコーナーの前面に男女別浴室があります。

   
 

<分析書等>

 分析書や利用案内等が掲示されています。

 「入浴心得」が7つ記されています。
  その中のひとつに、「洗髪は出来ません。」とあります。 
  さらに
 「ここは、銭湯ではありません。
  入浴を通して、心と心の触れ合いを高め、明るい地域社会をつくる場です。」

    
 

<源泉名>

 源泉名「人見温泉」
 含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ低温泉)
 2014(平成26)年に温泉の新たな泉質として「含ヨウ素泉」が追加されましたが、
 「人見温泉」の分析書でも、記載されています。

 泉温25.6℃ 成分総計13.82g/Kg
 「加温、循環ろ過、塩素」

 加温する時間は1日3回各15分。
 (12:45-13:00、13:45-13:00、14:45-15:00)
 好みの湯温の時にいらしてくださいと、
 加温する時間のお知らせがありました。こういうのは初めて見ました。

    
 

<アメニティーなし>

 ボディソープやシャンプーはなく、販売もしていません。
 タオル類の販売・レンタルはありません。
 ドライヤーなし、コインロッカーなし、冷水器なし。
 脱衣所に扇風機はあります。

     
 

<浴室>

 激混を覚悟していましたが、意表を突かれての貸し切り状態。
 浴室内はアンモニア臭とヨード臭が混じって独特な臭いです。
 小さめの湯船が1つあります。
 カラン・シャワーは3つのみ。

 浴室の上部で男女浴室がつながっていて、女湯は人が多いようで、お話しが聞こえます。
 浴室利用の再開とあって、
 「お久しぶり?!」「元気だった?」等の会話。
 地元民のための温泉浴場だということを実感します。

 昔のネットでのレポを見ると、湯づかいが良くなったので、
 浴槽内は、湯底まで見える、にごりのない茶色の透明な湯です。鮮度良いです。

 強塩の高張性、含ヨウ素泉、かつ炭酸水素イオンが713.0mgあり、ぬるすべでもあります。

 蛇口から加熱源泉が常時ドバっと注がれています。
 投入量と同量が湯舟の縁の切れ目からオーバーフローしていきます。
 湯口の加熱源泉を洗面器にためると、浴槽内の色づきほどではなく、うっすら茶色程度です。

 蛇口の横にある茶色の塩ビパイプは、
 1日3回、各15分加温と説明書があったので、循環分です。

 浴槽の縁には、工事用の鉄板が渡してあります。
 こんな利用法もあるんだなと、妙に感心します。
 強烈な湯なので、ここに腰掛けてしばし休憩です。

 循環ろ過表示なものの、加熱源泉ドバっと投入していますし、
 予想よりも、かけ流しと思ってしまいそうな、意外に良い湯でした。
 湯上がり後、汗がポタポタ落ち、強烈にあたたまっている一方で、
 お肌がべとべとよりも、つるつるしました。
 個性的かつ強烈な湯で、再訪したい温泉のひとつとなりました。

     

     

     

   
 

<源泉湧出地>

 ガスセパレーターが設置されています。
 廃業したホテル静養園の源泉は、天然ガスと一緒に自噴していました。
 ここも源泉「人見温泉」は、メタンガスと一緒に湧いていると思います。

     
 

<生源泉>

 源泉湧出地の脇の側溝に、源泉が捨てられています。
 メタンガスを抜気した源泉の余り湯かと思います。

    


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