いわき市には、地味に鉱泉が多く点在しています。
ぬるすべ浴感ピカイチの石川屋で入浴したら、長居して他に回る時間を失いました。
谷地温泉は「田村屋」「石川屋」が隣同士に並んでいます。
分析書が見あたらず、ご主人も成分がなんにもなくてねぇとおっしゃっていたので、
温泉法に規定する温泉ではなくなったのかもしれません。
サイトには温泉・鉱泉の文字はなく「お風呂」「単純アルカリ泉」の表記のみです。
シャワー、カラン、掃除用蛇口すべて源泉使用です。
馬頭には洗面台もトイレも源泉使用の宿があるので、もしかしてトイレも源泉使用?確認し忘れました。
ご主人は「有名な温泉に比べたらうちは成分がなんにもなくてねぇ」と嘆きつつ、
「でもpHは10.1あってつるつるしたでしょ。アルカリ度は高いんですよ。」
「ボイラー掃除したばかりで、ボイラー掃除の時だけ塩素使うから
一番湯だったから、ちょっと塩素の臭いしたかなと」苦笑されていましたが
塩素臭は感じませんし、成分がなんにもなくても、
つるつる通りこして、ぬるぬるうなぎ状態の極上のいい湯でした。
○田村屋旅館 いわき市大久町大久字下谷地14 0246-82-3355
こちらでも日帰り入浴可。
「エ印(えいん)小松水産」の社長さんが、加工工場の敷地内に入浴施設を2005年に整備し、
その後、家でも温泉をと、国道の反対側、源泉湧出地に温泉スタンドを整備されました。
温泉スタンド整備後、無料の時に行ったので、現状とは異なり古い画像です。
2011年震災後に半露天風呂が増設されています。
入浴料は、無料→100円→200円→230円→現在250円。
温泉スタンドは、無料→募金。
浴槽の青いコンテナに、塩辛い高張泉をかけ流し。
浴場の前の腰掛けも、コンテナを利用していました。
水産加工用コンテナをフル活用、好きですね、こういう温泉。
地元テレビや新聞で度々紹介されています。
<分析書から読みとったこと>
当初は、脱衣所に分析書別表を掲示していました。
源泉名「二子浦1号井」(平成元年7月21日)
切り張りで、「3源泉分析申請者」の蘭が削除されていました。
温泉スタンドにも分析書別表を掲示していて、こちらは「3源泉分析申請者」は記載されていました。
源泉分析申請者は「総観株式会社 代表取締役 中島巌」となっていました。
中嶋常幸プロの父親、故中島巌氏です。
平成元年7月21日の決定の分析です。
近くのゴルフ場の設計を手がけていました。ホテルも建設して温泉を引こうとしたのかも?
二子浦1号井は、1989(平成元)年に分析を終えており、掘削に成功していたこととなります。
皆様方のネット記録を見ると、その後分析書の掲示はなくなり、現在は小松様申請の分析書が掲示されているようです。
総観株式会社が所有する源泉を現在のオーナーが引き継いだと推測され、2005年に湯小屋を建てられました。
<二子浦温泉スタンド> いわき市勿来町九面坂下61-1(湧出地) 9:00-18:00 無料→募金方式
高張泉の温泉スタンドは珍しいし、あっても故障で長続きしていないので、ここは貴重かと思います。
○勿来の関
近くに来たので、勿来の関へ。
<みます屋> いわき市小名浜栄町74 0246-54-1917 食堂
市場食堂は観光客多いですね。観光客避けて、マイナーな「みます屋」へ。
さんまナメロウ定食、美味でした。
<市場食堂> いわき市小名浜栄町3-1セーラ2F(2012年2月2日栄町5から移転) 0246-54-1144 食堂
震災移転前のかつての店舗です。