国道沿いの高台、広大な敷地に深沢温泉があります。
宿泊施設のある「季の郷 湯ら里」と村人が多く利用する「むら湯」で構成されています。
只見町がふるさと創生資金により取り組んだ施設です(組織としては第3セクターの株式会社)。
「湯ら里」は大きな立派な建物で、内湯・露天風呂・サウナを備えています。
循環ろ過で除鉄されているため、きれいな透明な湯です。
一方「むら湯」は内湯のみで源泉掛け流し。
源泉名「深沢温泉」
泉質は「ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉(中性等張性高温泉)」
知覚的試験「無色澄明、金気味、塩味、微硫化水素を有し、すぐに黄褐色に着色する。」
影響を与える事項は該当なし、完璧なかけ流しです。
毎日換水もしています。
鉄分を含む湯で茶色く濁っています。塩味の鉄味。
雄大な景色を眺めることができます。
でも外からもよく見えます。外の駐車場からも内湯が見えました。
内湯だが開放感抜群のぬる湯を堪能できます。
<実験>
一番右が湯口の湯、無色透明です。
真ん中が湯舟の湯、茶色です。
一番左が湯口の湯を10分放置した状態の湯です。
驚きました。10分ほどで茶色く色付きました。
まさかこれほど早く色付くとは思いもよらなかったです。
知覚的試験に「すぐに黄褐色に着色する。」とありますが、まさにその通り。
旧栗山村の「開運の湯」もすぐに黄褐色に変色しますが、ここはそれ以上のスピードです。
湯口の湯を桶にすくって放置し、色の変わり具合を見るのも楽しめました。
<食堂等>
畳敷きの休憩所は広いです。
食堂のそばは、ものすごく旨いというわけではないですが旨いです。
国道から高台に向かい、最初に目に入るのは「湯ら里」。周りの景色とは不釣り合いなほどに立派な施設です。
農林水産省補助事業として事業費は12億900万円。
湯ら里の前は広大な芝生に小川、魚が泳いでいます。
むら湯はかけ流しですが、湯ら里は除鉄、除マンガンの循環ろ過で、同じ源泉ながら見た目、浴感が全く違います。
循環ろ過・鉄分等成分除去の威力を実感するため入湯。
源泉名「深沢温泉」。
分析書は「深沢温泉処理水」。処理水を分析し、掲げているので良心的とは思います。
「加水、加温、循環ろ過、塩素、浴槽設備保護のため鉄分、マンガン分を除去」の完全逆パーフェクト。
浴室に入るときつい塩素臭が漂ってきます。
お湯が無色透明で循環ろ過の威力は、想像以上です。
かけ流しのありがたさを実感できました。