ほっと湯WEB【茨城】
 
 北茨城市 平潟町/関本町
 

【平潟港温泉(五浦元湯温泉)】

 五浦元湯温泉は、1986(昭和61)年に地下880mから源泉湧出。
 土地所有調整整備を経て、1993(平成5)年4月12日通湯式、5月1日より給湯開始。
 比較的新しい温泉です。(まるみつに掲示されていた由来を参照しました)

  湧出地:北茨城市平潟町字北作1394番地
 湧出地は長浜海岸と国道6号の中間当たりです。
 株式会社湯守(本社:水戸市 旧茨城温泉開発株式会社)の貯湯タンクがあります。
 ここから地下埋設保温パイプにより民宿街に約4,500mの引湯です。

 以前は1号泉使用、現在は2号泉を使用しています。
 平成21年の分析書(2号泉)が掲示される前は、1号泉の分析書だったので、
 2号泉は2009年に掘削・分析を終えたと推察します。

 日帰りで、五浦元湯温泉の素性に触れるには、かけ流しの「くろさわ」でしょう。
 日帰り入浴施設の天心乃湯は廃業、「まるみつ」は日帰り積極対応なものの完全循環ろ過。
 友の湯旅館は民宿街から離れた自家源泉なものの、規定泉の循環ろ過です。

 平潟港 
    

 民宿が一番多かった時の看板
   


○くろさわ  北茨城市平潟町343  0293-46-2971

 源泉名「五浦元湯温泉2号泉」
 アブラ臭漂う高張泉をかけ流し。
 湯口の中はパイプが2つありましたが、源泉のみ投入。湯口でも高温、投湯量の調整により温度調整。

     

     

     

   


あんこうの宿 まるみつ  北茨城市平潟町235 0293-46-0569
 
 社を持っている宿は共感します。

 最近はあんこうに特化していますね。宿名も「魚の宿まるみつ」から「あんこうの宿まるみつ」へ。
 「かじめ風呂」から「あんこうコラーゲン風呂」へ。
 内湯の湯口が、普通の湯口から「あんこう湯口」へ。

 写真の展示を見ると、津波に流された六角堂の写真など、東日本大震災の爪痕は大きかったです。

     

     

       

<内湯>

 震災後、源泉が出なくなり二子浦温泉の運び湯でしたが、2012(平成24)1月13日に平潟港温泉は復活しています。

 入浴料は700円→300円→500円と変遷。

 源泉名「五浦元湯温泉2号泉」
 「加水、加温、循環ろ過、塩素」オーバーフローなしの完全循環。
 源泉の素性は失われています。
 湯口が「あんこう」なのが特筆もん。
 ぱっくり開いた、あんこうの口から、循環湯が流れてきます(源泉だったらもっと良いのだけれども)。

     

<露天風呂>

 屋上にある露天風呂は温泉ではなく、以前は、郷土風呂「かじめ風呂」でした。
 ヌルヌルで、浴感は強烈でした。
 最初の頃は、舟が袋に入ったかじめをぶら下げていて、この光景もツボにはまりました。
 現在は、「あんこうコラーゲン風呂」に転身しています。
 この宿は、色々なアイデアがでてきて感心します。
 さて、どんな浴感でしょうかね。

     

     

     

    


【関本町】
湯の網温泉 鹿の湯松屋  北茨城市関本町神岡下1435 0293-46-1086 500円 8:00-19:30

 入口の石碑「鹿の湯松屋の由来」に鹿の湯の開湯伝説が記されています。
 戦国時代の文明年間の開湯です。
 「幾人の病をいやす 湯のいずみ これぞ宝の わくと言うらん」

 駐車場のベンチからして味があって、ノックアウト。

 連絡なしで突撃したので、湯がたまるまでお茶を飲んで待ちます。
 浴室は2つあり、「鹿乃湯」の大きいほうの浴室を利用。
 浴室内は大正時代の雰囲気を醸し出しています。
 浴室内の街灯がいい味を出しています。
 ステンドグラスが色合いに花を添えます。
 天井は湯気逃がしがあり、情緒あります。
 鹿の湯伝説にちなんだ鹿のタイル絵がさらに情緒を増します。

 分析書は「鹿の湯」「鹿の湯(2号泉)」と2つ掲示。
 蛇口は無色透明ですが、張られたての湯舟内は、酸化して赤茶色になる前のうぐいす色!
 
 雰囲気良く、居心地良く、写真撮りまくりました。

     

     

      

     

     

    


○岩塙温泉 井筒屋(閉館)  北茨城市関本町福田1481 0293-46-3270 7:00-22:00 600円

 2012年11月30日をもって閉館しました。
 循環塩素バリバリ温泉が多い茨城県ですが、渋い温泉がちらほら混在しています。
 渋い温泉が減っていくのは残念です。

 看板も何もない民家で、おじいちゃんが薪をくべているところでした。
 庭をぐるっと回って民家の表札のかかる玄関横の勝手口でおばあちゃんに入浴料を支払います。
 「鄙びた湯小屋」で、工事現場の風呂場といった風情。実際、ドアとか半分崩れています。

 浴室は手前と奥の2つ。
 手前の浴室は熱くてとてもじゃないけど入れません、蛇口が固まっていて源泉で埋められません。
 奥の浴室に移動して、またしても熱いので、源泉で埋めました。
 源泉は無色透明ですが、湯舟内ではウーロン茶色しておりいかにも薬湯といった印象を受けます。

 常連さん方のシャンプーや石鹸がいっぱい置いてあり、地元の方々に愛された温泉だったとうかがえます。

     

    

     

     


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