ほっと湯WEB【東京】
 
 明治・大正の名所 鶴の湯温泉

  ○ 全国温泉鉱泉ニ関スル調査
  ○ 鶴の湯温泉源泉地
  ○ 温泉神社小河内温泉之碑
  ○ 鶴の湯温泉郷
  ○ 玉翠荘小河内鶴の湯温泉の由来
  ○ そば処 鳩美


全国温泉鉱泉ニ関スル調査

 「全国温泉鉱泉ニ関スル調査」(内務省衛生局編 内務省衛生局 大正12年)によると、
 東京府には、鶴ノ温泉(奥多摩)、岩倉温泉(青梅)、森ヶ崎温泉の3つが掲載されています。
 浴客者数を見ると、鶴の温泉と岩倉温泉が4〜5百人に対し、
 森ヶ崎鉱泉は5万5千410人と桁違いに多いです。

 鶴の湯温泉と岩倉(岩蔵)温泉は、今も営業しています。
 両温泉は、東京都内では一番古い温泉だったわけです。

    


鶴の湯温泉源泉地 奥多摩町原568

 フェンスで囲まれた場所がポンプ場で、湖底から温泉をくみ上げています。
 ここからタンクローリーで奥多摩湖下界の宿へローリー湯しています。

「鶴の湯温泉由来
 鶴の湯温泉は、南北朝時代の延文年間(1356〜61)頃から、利用され始めており、江戸時代には武州多摩郡原村温泉として、多摩川沿いの旧青梅街道わきにあって、伊豆方面にくらべ江戸に近いところから、多くの来遊客で賑わい、湖底に沈むまで、湯治場として600年の長い間、栄えてきました。
 その昔、弓矢で射られて傷ついた一羽の鶴が、崖から湧出する温泉に身を浸して、傷を癒し、元気に飛び去ったのを見て、初めてその効験を知り、人々が浴する様になり「鶴の湯」と呼ばれるようになったと、伝えられています。
 平成3年、小河内ダム建設によって水没した、「シカの湯、ムシの湯、ツルの湯」の三つの源泉を合流して、湖底からポンプで汲み上げて、「鶴の湯温泉」として復活いたしました。
 現在は、奥多摩湖周辺の旅館、民宿及び販売所にタンクローリーで毎日、配湯されています。
 アルカリ性単純硫黄温泉で、かすかに「タマゴ」の香りがする、お肌にツルツルの美人の湯です。ほとんど無色透明で、諸病に効くことで名湯として、評判の温泉です。」(小河内振興財団HPより引用)

 案内図にある宿で、入浴できる施設はなくなりました。
 ローリー車は案内図に記載されていない下界の宿へローリーしています。

     

     

 垂れ流しは、相当前から中止で、雨水がたまっています。

    

小河内振興財団

 小河内振興財団が鶴の湯温泉利用者組合の施設へタンクローリーで配湯しています。


温泉神社 奥多摩町原276

 かつては鶴の湯の湯壺の傍らにありましたが、現在地に移転しています。
 熱海トンネル手前左手の小道に入り、民宿小河内荘を右手に過ぎ、その先の倉戸山登山口の階段を上ります。

     

     

   

武州多摩郡小河内温泉之碑>(奥多摩町指定有形文化財)

『「地誌等に所載するところの温泉場は、海内(国内)に二百余ヶ所あるが小河内温泉は、それらの首級(トップクラス)である。」と江戸時代後期の文政4年(1821)亀田鵬斎選書による小河内温泉之碑文にある。
 又、温泉の碑の裏面には、鶯邨抱一の「千代にほふ鶴の出温泉や夏しら須」の句がある。』(小河内鶴の湯温泉の由来より一部引用)

   

<水天宮石碑>

  


鶴の湯温泉郷

 「鶴の湯温泉郷」の看板がありますが、奥多摩湖畔で鶴の湯温泉に入浴できる施設はなくなりました。
 奥多摩湖下界の氷川、鳩ノ巣、二俣尾の宿にローリー湯されているので、そこで入浴できます。

  

【日帰り入浴可能施設】

 おくたま路 820円 青梅市二俣尾2-371 0428-78-9711
  青梅市までローリーしています。

 はとのす荘 1150円 奥多摩町棚沢662 0428-84-7123

  

 観光荘 700円 奥多摩町氷川1765 0428-83-2122

  
 

 玉翠荘 800円 奥多摩町氷川160 0428-83-2363

  

【休業】

 馬頭館 奥多摩町川野73 0428-86-2151
  休業して久しいようです。

    

    

 小河内荘 奥多摩町原160 0428-86-2550
  温泉神社に行く途中に通過しましたが、駐車場は封鎖、民宿は閉ざされていました。

     

「中止」
 丹下堂 奥多摩町原180 0428-86-2235
  コロナ対応で、2020年3月27日から温泉利用は中止です。
  再開の予定を聞いたところ、予定なしとのこと。
  食堂は賑わっていました。
  2021年に休業のようです。HPも消失しました。

     


玉翠荘 奥多摩町氷川160 0428-83-2363

 鶴の湯温泉はローリー湯なので、通過しパスしてきましたが、
 いざ入ろうと思うも、丹下堂は日帰り入浴は中止で再開予定なし、馬頭館は相当前に休業しています。
 奥多摩湖畔では入浴できないので、奥多摩駅の宿へ。
 観光荘は掃除しているとのことでアウト、玉翠荘へ。

 玄関が1階で、地上3階地下4階建てで、多摩川にへばりついています。
 日帰り入浴(800円)は積極的に受けているようです。

     

     

     

    

<浴室>

 男湯は地下1階、女湯は地下4階です。

   

<脱衣所>

 脱衣所ではドライヤーを使うとブレーカーが落ちるようで、ドライヤーがありません。
 フロントに貸し出し用に2台置いてあり、1階の洗面所で使用することとなります。
 洗面台も取り外されてなかったな。

    

<分析書>

 温泉分析書は、別表(平成30年12月4日)のみ掲示。
 比較的新しい分析書なので、基本部分を見たかったところです。
 源泉名「鶴の湯温泉」アルカリ性単純硫黄泉(低張性・アルカリ性・低温泉)
 影響を与える項目の掲示はありませんが「加温、循環ろ過、塩素」でしょう。
 あふれ出しなし。

   

小河内鶴の湯温泉の由来>

    

<浴室>

 浴室の窓は、多摩川沿いではなく崖に面しているので、崖しか見えません。
 ぬるすべですが、思ったほどではありませんでした。
 とりあえず「鶴の湯温泉」に入浴でき、満足です。 

     

     

     


○そば処 鳩美  奥多摩町棚澤408 0428-85-2626

 鳩の巣にある「そば処 鳩美」で昼食。
 町営駐車場の目の前にあります。
 鳩美の前を沢(西川)が流れ、正面のアーチは青梅線で(左手に鳩の巣駅)。その先に青梅街道。

    

   

 ごはん類のメニューが減っているのが残念、山菜定食が懐かしい〜。
 肉そば880円を食す。平打ち麺で量が多く満足です。

     


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