○ 紅葉山人の筆塚と句碑
○ 芭蕉句碑
○ 湯宿一番地
湯宿一番地の入口に尾崎紅葉の筆塚があります。
筆塚(昭和7年建立)には、紅葉が生前、愛用していた筆が祀られています。
<暗しとは柳に浮き名あさみどり>
(説明板)
「紅葉山人の筆塚と句碑
明治30年1月から明治35年4月まで、読売新聞に連載された尾崎紅葉の小説「金色夜叉」は、当時空前の人気を博しました。
一世を風びしたこの小説のクライマックスの場面に熱海が設定されたことにより、金色夜叉の普及と共に一躍脚光を浴び、観光地として大きく飛躍をみたのであります。
あまねく天下に熱海の名を広め、熱海の発展に大きな力となった小説金色夜叉の作者、文豪尾崎紅葉先生の徳を称えた記念碑筆塚の中には、紅葉が生前使用した筆が祀られております。
また、紅葉は俳人としても一家を成し、数多くの句を詠んでいますが、柳暗花明「暗しとは 柳に浮き名 あさみどり」は特に愛唱された句の一つといわれています。句碑に刻まれた文字は、紅葉が遺族に残した自筆の掛軸から写しとったものです。
昭和29年1月 建立」
湯宿一番の「芭蕉の湯」露天風呂に芭蕉の句碑があります。
「古くから当館敷地内にあった芭蕉の句碑が露天風呂の庭園にございます」
<鶯の笠落したる椿かな >
昭和初期創業「志ほみや旅館」が、平成25年7月に全館リニューアルした際に、
「湯宿一番地」と館名を改めています。
隣には廃墟があります。「熱海スターレーン・志ほみやボウル」(熱海市春日町1-5)で、
ボーリング場は廃業していますが、宿泊者の駐車場として使用されています。
宿の正面には熱海プリン、熱海で一番行列ができていた店です(2017年7月open)。
<受付〜館内>
立寄り入浴料は小タオル付きで1200円。じゃらんの期間限定ポイントを使用。
浴室はフロントと同じフロアーにあります。
左手に<おみやげ処「あ〜懐かしや懐菓子屋」>、右手に<ラウンジ「湯〜楽町」>
<湯回廊「お湯の細道」>
浴室は「芭蕉の湯」「紅葉の湯」とあり、それぞれ大浴場と露天風呂があります。
男女入れ替えは19時、日帰り入浴終了後です。
右手「芭蕉の湯」に入浴。
<脱衣所>
先客は0人。貸し切り状態。
<分析書>(2020年9月25日発行)
真新しい分析書です。分析書に「加水冷却あり」と貼りテープ。
「熱海78号」と「熱海225号」の混合泉。
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
泉温:71.3℃ pH7.9 成分総計:7.491g
<循環ろ過装置の仕組み>
循環ろ過装置の仕組みというものが掲示されています。
記載内容によると加温、加水、循環ろ過、塩素。
循環ろ過装置が稼働していたのは、露天風呂だけと思いました。
<パンフレット写真>
パンフレットの芭蕉の湯の大浴場と露天風呂です。
<芭蕉の湯大浴場>
タイル絵は、翼の生えた金髪のおっさんが、カジキマグロとイルカの合成生き物に乗って海を行く。
鰓があるのに尾ヒレが哺乳類の形態の不思議な生き物です。
おっさんは翼が生えているのに自分で飛ばず、他の動物に乗っています。
タイル絵全体に水が落ちてきています。タイル絵の真上に湯気抜き窓があります。
湯口の源泉は激熱。味見すると塩味。
浴槽内、吸い込み吹き出しなし。掛け流しと思います。
<露天風呂>
源泉を冷ます長い樋により湯が投入されています。
せっかくの工夫ですが、加水あり。
循環ろ過装置は作動しているでしょう(吸い込みと吹き出しあり)。
常時源泉投入でオーバーフローあり。
ちょい熱めだったので、ぬるめの大浴場で過ごしました。
<湯上がり処「湯遊び倶楽部」>
「熱海温泉全図(大正2年)」や「昭和初期の志ほみや旅館全景図」などがあります。
<ウッドデッキテラス「湯海な広場」>
湯上がり処から外に出ると、ウッドデッキテラスで、海と温泉街が見えます。
<花火大会>
花火大会が盛況のようです。