長野原町
川原湯温泉(移転前)
川原湯温泉(移転後)
○ 共同浴場 王湯
・温泉街入口
・湯かけ橋
・温泉コンクール入賞記念碑
・衣掛け石
・芭蕉句碑
・王湯
○ 源泉公園
○ 配湯施設
○ 温泉街
○ 豊田乳業
○ あそびの基地
NOA
○ 道の駅 八ッ場ふるさと館
○ 上信自動車道
コロナ対策として、マスク着用、検温、男女それぞれ10人までの人数制限、
休憩室の座布団・枕の撤去等を行っています。
大沢駐車場から歩くか、第2駐車場(トイレ付)から歩いていきます。
大沢駐車場
「歓迎川原湯温泉」の裏に「湯かけ祭りの由来」が掲示されています。
<湯かけ祭りの由来>
「源頼朝が温泉を発見してから約400年が過ぎたある日のこと、突然温泉が出なくなってしまいました。
村人たちは困り果てましたが、そのうちのひとりが温泉の匂いをかいだところ、ニワトリの卵をゆでた匂いがします。そこでニワトリを生贄にしてお祈りしたところ、お湯が再び出てきたので、みんなでお祝いする事になりました。
はじめは「お湯わいた、お湯わいた」といって喜んでいましたが、そのうち「お祝いだ、お祝いだ」と言ってみんなでお湯をかけあうようになりました。
これが厳冬の朝、にぎやかに行われる奇祭「湯かけ祭り」のはじまりとされています。」
第二駐車場
<観光マップ>
現地の案内看板です。
川原湯温泉協会のサイトは、http://www.kawarayu.jp/
ぐんまちゃんのふんどしをしめた湯掛け祭り姿が印象的です。
ぐんまちゃんが桶から放った湯が「ゆ」の文字をかたどっています。
現地では気づかず、画像整理で気づきました。
「湯かけ橋」を渡ると、色々とオブジェがあります。
<週刊読売選定 全国温泉コンクールベストテン入賞記念碑 昭和三十二年>
橋渡ってすぐ右手。
碑には鳩の彫像が載っています。
1位 定山渓温泉(北海道) 6位 道後温泉(愛媛)
2位 船橋ヘルスセンター(千葉) 7位 飯坂温泉(福島)
3位 熱海温泉(静岡) 8位 川原湯温泉(群馬)
4位 指宿温泉(鹿児島) 9位 嬉野温泉(佐賀)
5位 戸倉・上山田温泉(長野) 10位 別府温泉(大分)
橋渡って左手。
源頼朝が川原湯温泉を見つけたときに衣服を置いた「衣掛け石」のレプリカがあります。
旧王湯の傍に巨石「衣掛け石」などと呼ばれた巨石は、昭和5年の道路拡張工事で埋められました。
その巨石が、源泉公園工事中の2018年8月に出土し、埋め戻されました。
源泉公園にもレプリカが設置されたようです(まだ立ち入れないので確認できず)。
石祠と3基の石塔があり、石塔一番右に芭蕉句碑があります。
「山路来て何やら床し菫草 芭蕉翁」(どうにか読みとれます)
松尾芭蕉が川原湯温泉を訪れたわけではなく、芭蕉の紀行文「野ざらし紀行」に所収の句です。
移設前は「芭蕉句碑」と看板がありましたが、現在はないのでわかりにくいと思います。
券売機で入浴券を購入し、受付に渡します。
入館時間が打刻された半券を受け取ります(利用時間は2時間まで)。
マスク着用、検温実施。入館制限中ですが、空いている様子です。
<川原湯温泉のルーツ「衣掛け石」と「笹竜胆」>
画像クリックで拡大。
<浴室>
浴室は「不動の湯」「三峰の湯」があり、毎月入れ替えです。
今回は「三峰の湯」です。
暖簾をくぐると、湯かけ祭りの桶が飾られています。
<脱衣所>
コインロッカーは100円有料(以前と同じ)。セーフティーボックスは無料。
ドライヤー2台あります。
<内湯>
湯口は硫黄成分で白くなっています。湯口で硫黄臭がします。
源泉を桶で汲んでタオルを洗うと、石膏臭と硫黄臭を感じます。
はまりそうな湯です。
<露天風呂>
湯口近辺には白い湯華が見られます。
<温泉分析書>(分析年月日令和2年2月25日)
源泉名:川原湯温泉(元の湯・新湯)
含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性温泉)
泉温:75.3℃ pH:7.41
成分総計:2.13g 遊離硫化水素=1.7mg
<温泉利用許可書>
2源泉使用で、令和2年3月11日申請、3月19日許可。(内湯、露天とも)
<温泉利用状況>
「源泉温度が高いので加水しています。
加温はしていません。
循環・ろ過装置は使用していません。
消毒剤は使用していません。」
<休憩所>
入浴料金内で利用できるようになったので、2階に上がってみました。
コロナ対策で、休憩室の座布団・枕の撤去等を行っています。
テーブルも間引かれて4つ、ソーシャルディスタンスを保っています。
風変わりな光景でしたが、コロナ対策徹底している印象をうけました。
移転後「王湯」の下から川原湯温泉駅へ続く道が開通しています。
途中、湖畔に下ったところに「源泉公園」があります。
旧王湯が建っていた場所で、昔の様相とは一変です。
源泉への湖水流入防止の工事は終了していますが、まだ立ち入り禁止でゲートで塞がれています。
タイミング良く、水陸両用バスが来ました。
2012(平成24)年5月に移転先の代替地で、配湯施設が完成しています。
「配湯戻り管」の文字が見えます。移転前のたこ足から、集中管理方式での対応です。
<パンフレット>
とてもよく出来ているパンフレットで、感心しました。
<温泉街一部>
移転まで、みなさん、気苦労が絶えなかったことと思います。
廃業したと勘違いしていた柏屋旅館ですが、
ギャラリー&カフェ「ハナカシワ」 と「はなかしわ有料老人ホーム」に業態転換しています。
後から気づいたので画像はありません。
・山木館
2013年9月より新天地で再開。むささびの湯が懐かしい。
2014年10月に川原湯温泉駅の新駅が高台にオープンしました。
駅前には豊田乳業の直売所が昔ながらにあります。
以前は駅はなく山の中の直売所でした。
トレードマークの手にスパナを持った風の子くんも健在で、ほっとしました。
営業時間10:00-16:00
<以前の風の子くん>
豊田乳業は、ビンから紙パックに製造切り替えで、
飲むヨーグルト等の瓶製品は、直売所でしか製造・販売していないレア品でした。
おやまぁ、風の子くん、手にスパナを持っていますよ。
スパナは何に使うの?意味不明なキャラはおもしろいです。
瓶の飲むヨーグルトは、現在はありませんでした。
<豊田乳業正門前>
最初、駅反対側の正門に行って、直売所がないので閉店したのかと勘違いしました。
HP:https://yamba-kawarayu-noa.com/
駅近に、日帰り温泉「笹湯」(日帰り料金800円)がありますが、
新型コロナウイルス感染防止のためキャンプ・BBQの利用者のみの利用に限定されています。
「川原湯地区の高台に 2017年3月にせん座した川原湯の鎮守。湯かけ祭りはこの神社の例祭。
春祭りには太々神楽が奉納されています。」(川原湯探訪絵図より引用)
<庚申塔、馬頭観音など>
庚申塔に刻まれている三猿がこれほど立体的な像は珍しい。
<庚申塔など>
道路反対側にも、庚申塔などの石塔群があります。
「川原湯温泉に祭祀されていましたが、ダム建設の為水没する事から川原湯神社と切り離し
この地に祭祀しています。川原湯温泉誕生の頃から存在していたと言われています。」
(川原湯探訪絵図より引用)
左に日光菩薩、右に月光菩薩、中央に薬師如来の三尊が祀られています。
<警視豊田祐三郎君之碑>
不動瀧の滝壺に立地していた時は未訪問で、移転してきて初参詣。
本館裏手「足湯」、本館レストラン前「温泉卵池」とも、設置当初のまま健在です。
林温泉使用で、アブラ臭香る足湯・卵池です。
2020年6月7日に開通した上信自動車道の金井ICから箱島ICまで走りました。
アクセスが良くなりました。
原町のオオケヤキ(槻木交差点)手前から渋滞するのが難です。