Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 

 鬼怒川温泉

   自家源泉/宝の湯/大滝の湯/湯の滝源泉
  



自家源泉】
リブマックスリゾート鬼怒川

 栃木県和楽荘が2005/11/30に閉館。
 ニッケンが落札し、ニッケン舟見荘が2007/10/5openするも、2013閉館。
 リブマックスリゾート鬼怒川が、2013/8/10にオープン、現在に至る。

 日帰り入浴料500円、13:00-22:00。→15:00-18:00。
 日帰りでも、夕食バイキングが利用できます。
 屋上温泉は、宿泊者のみ利用可とのことでした。

     

 【内湯】
 こぶりの湯舟に、自家源泉「釈迦の湯」かけ流し。
 カランから湯舟まで近いので、体や頭を洗うとき、気になってしまいます。
 影響を与える事項、内湯「なし」

     

 【露天風呂】
 露天風呂は、脱衣所から階段を下りて、内湯の真下にあります。
 大浴槽の隣りの小浴槽は現在は水風呂に変更。
 一番手前の小浴槽は潰され、その場所はサウナに変更。
 オーバーフロー多し。吸い込み口がどこにもなく、すべて排水溝を伝って湯が流れ去って行きます。
 ニッケンが露天風呂を設置したので、オーバーフローが排水溝なのは建設関係会社らしい作りです。
 鬼怒川温泉にあっては、上等の部類に入ると思います。

 自家源泉「釈迦の湯」にニッケン舟見荘以来、久しぶりに入湯したところ、
 茶色の湯花は浮遊しているものの、最初の感動ぶりの特色は減じている気がします。

 影響を与える事項
  露天風呂滝見ノ湯「なし」
  屋上温泉「夏期に加水することがあります。」
      「冬期に加温することがあります。」
  家族風呂「なし」

 吊り橋からの光景も絶景です。

     

     

     
 

 「舟見の松」が鬼怒川を見下ろします。対岸に「懺悔の滝」が見えます。
      



ホテルニューおおるり

 ※2021年8月31日閉館です。

 国道121号の鬼怒川に架かる「立岩橋」を渡ったところに立地し、
 本館、中央館、別館の3棟で構成されています。
 本館1階に大露天風呂(男女)
 本館2階に源泉「瑠璃の湯」大浴場(男女)と貸切露天風呂(松風・沢風)
 本館5階がフロントです。

 ホテルの4階部分から鬼怒川をライトアップしており
 ホテルそのものもライトアップ効果で木々が映えてきれいです。
 ライトアップされた鬼怒川はなかなかの夜景です。

     
 

<大露天風呂>

 本館1階に岩組の大露天風呂。
 木造の脱衣所で、床はスノコです。
 自家源泉「瑠璃の湯」。「加温、循環、塩素」。塩素臭は感じられません。
 オーバーフローは岩の間から鬼怒川に駆け落ちていきます(石けん等使用禁止)。
 湯口の湯量はオーバーフローより多いので循環分も入っているでしょう。

    
 

<大浴場>

 大浴場は、露天風呂の上の階の2階にあります。
 男湯は「源泉瑠璃乃湯」、女湯は「げんせんるりのゆ」。
 「加温、循環、塩素」。
 重たい引き戸を開けると、内湯です。湯気がものすごくて写りません。

     
 

<貸切露天風呂>

 大浴場の奥に「貸切露天風呂(松風・沢風)」があります。

   
 

<桧露天風呂>(中止)

 別館3階に檜大風呂(男女)がありますが、立岩橋から丸見えで使用中止となっています。
 成分表では遊離硫化水素ガス0.0mg表示ですが、湯口の湯は硫黄臭がします。
 オーバーフローも洗い場にどんどん流れていきます。
 鬼怒川に架かる国道121号の立岩橋と、鬼怒川の水面が見えます。
 歩道からはこちらが丸見えです。
 「加温、循環、塩素」ですが、掛け流しに近い浴感で、適度なぬるすべ感がありました。
 復活したら良いなと思います。 

     



○旅荘 おおるり荘

 ※2021年8月31日閉館です。

 鬼怒川温泉の中心からは離れ、新藤原駅近くに位置する「おおるり荘」。
 「おおるり荘」は客室18室と、おおるりグループ内で一番小さいと思います。
 会津西街道から「おおるり荘」は見えず、看板だけが見えます。
 看板を左折し、小道を進みます、狭い道だから送迎バスは大変でしょう。

 玄関の展示からフロントと同じ1階の浴室に向かいます。

    

    
 

<内湯>

 自家源泉「おおるり荘の湯」。「加温、塩素」。
 露天風呂は循環ありですが、内湯は循環していません。塩素臭は感じられません。

 湯口の上にカエルが乗っています。
 パンフレット掲載の内風呂は女湯で、こちらにはカエルはいません。
 湯口から湯が流れ出て、それが一端四角い枠に注がれます。
 枠から浴槽の下に注がれているので、上だけ熱くなることなく全体的に適温です。

 こじんまりとした浴槽全体から湯が溢れています。
 大浴場っぽい雰囲気がないのも良いです。

    
 

<露天風呂>

 屋根付きの岩組露天風呂です。「加温、循環ろ過、塩素」。
 湯口の量よりオーバーフローの量のほうが少ないので循環はしていますが、
 「おおるり荘の湯」の本質は損なわれていません。
 ホントに循環、塩素なのかと思ってしまいます。

 露天風呂からは鬼怒川が見えます。
 ライトがあるので、おおるりグループお得意の夜にはライトアップされることと思います。

    

    



鬼怒川温泉ホテル

 自家源泉「温泉ホテル1,4号混合泉」。
 泉質「メタケイ酸の項で温泉に該当(冷鉱泉)」
 内湯「加水、加温、循環ろ過、塩素」
 露天「加水、加温、循環ろ過なし、塩素」

 冷鉱泉でも浴感豊かなところもありますが、ん〜特徴なし。
 観光開発の源泉も使用しているようです。
 内湯は改装しているので、現在はちょっと雰囲気違います。
 以前職場の旅行で泊まったことがあるのを思い出しました。忘れていました。

     

    

    
 

 <富貴観音>

  説明板より
  「富貴観音様 由来
   私ども鬼怒川温泉ホテルの玄関脇に鎮座する富貴観音(魚藍観音)は、
  昭和十三年五月に初代金谷正生が浅草で落手し還座されたもので、
  お出入りの職人さんの有志の方々が五重塔や標石、水盤等を寄進されました。
  過去、二回にわたり火災に遭遇いたしましたが、
  ニ回とも火災を免れた霊験あらたかな観音様でございます。
   昭和五十六年に、富貴観音の二度目の還座に際して出入商工睦会からの
  多額のご喜捨で新装がなり現在に至っています。
  美麗な女性の観音で、中国の伝説より生じた観音様で邪悪な鬼や毒蛇に遭遇しても、
  この観音を念ずれば、たちまち災害を無くして身を守る観音といわれております。
  特に安産をはじめ女性特有の煩悩を除去するとともに、
  家内安全や交通安全をもたらす観音様であります。
   何とぞご参拝頂ければ幸いでございます。
    平成十九年七月吉日  総支配人敬白」

     

  



鬼怒川パークホテルズ

 自家源泉「パークホテル源泉」。
 「加水、加温、循環ろ過、塩素」
 浴感は観光開発とさほど変わらない印象です。
 浴室は雰囲気良いです。

 内湯、あふれ出しあり。
 古代桧風呂はオーバーフローあり、湯は新鮮です。

 露天風呂からは、鬼怒川がやっと見えます。
 ホテルニューおおるりの男女の露天風呂がまる見えです。

     

     

        



ほてる白河 湯の蔵

 自家源泉「天衣の湯」。
 「加水、加温、循環ろ過、塩素」
 景色が良いです。
 露天風呂は現在は綺麗に改装されています。

     

    


○前鬼怒川かご岩温泉旅館

 ※2022年1月3日閉館予定

 鬼怒川温泉のパンフ等に掲載され、鬼怒川温泉に分類されていますが、
 鬼怒川温泉の中心街からは離れています。
 2kmほど鬼怒川下流の塩谷町の川霧の湯が近いです。
 川霧の湯から下流には東照温泉があります。

 ダンスホール、旅館、観音露天風呂と内湯、休憩所で構成されています。
 宿泊施設は、鉄筋3階建、地下1階の立派な建物です。

 源泉名「かご岩温泉」(アルカリ性低張性低温泉)、「加温、循環ろ過、塩素」
 内湯も露天も完璧な循環で、強アルカリ性温泉ですが、浴感はさっぱり。。。

 休憩所の受付から階段を降りて脱衣所へ。脱衣所には窓があり、下に内湯を見下します。
 この窓は夜は内湯から見ると採光となっています。
 内湯へは脱衣所からさらに階段を降りていきます、露天風呂は内湯を通ってさらに少し下にあります。
 内湯も露天もオーバーフローなし、完全循環です。
 人が多くて画像は遠慮しました。
 夜は割引料金で、子ども連れやご近所の方々で混んでいて、近隣の方々は銭湯的に利用されています。

 夜は真っ暗闇で眺望はさっぱり。
 「川霧の湯」では、鬼怒川をライトアップしてるのと対照的でした。

 (以前は日帰り21時まで、現在19時まで)
  →営業時間が平日16時、土日祝17時迄と短縮。木曜定休日が設けられています。
   体力的に厳しくなり、営業時間がどんどん短くなり閉館のパターンですかね。

    

   



【宝の湯】
鬼怒川プラザホテル

 株式会社鬼怒川温泉山水閣(鬼怒川プラザホテルを運営)も産業再生機構により支援を受けました。
 ・増築に際する過大投資、
 ・営業戦略の甘さ
 により窮境に陥りました。
 

<足湯>

 足湯があります。

    
 

<大浴場>

 フロントは3F、お風呂は1F。
 男子大浴場「殿の湯」、女子大浴場「姫の湯」
 え!!800人収容ホテルなのにだれもいない!
 宿泊の方々は宴会場で御食事中。

 源泉名「湯の滝源泉」(宝の湯に変更?)
 影響を与える事項「加水、加温、循環、塩素」

 内湯への扉を開けると湯舟に架かる橋に驚きます。
 橋を渡った向こう岸に洗い場があります。
 内湯は大浴槽、水風呂、サウナ。

 湯口からは、勢いよく湯が投入されていましたが循環湯でしょう。
 でも、それとは別に湯口がありました。こちらは源泉投入でしょう。
 源泉も投入されているのでオーバーフローもあります。

     
 

<露天風呂>

 源泉名「鬼怒川・川治温泉観光開発1・2号混合泉」
 「加水、加温」のみで、循環、塩素なし。
 「循環、塩素なし」が特筆に値します。

 露天風呂の立地は、鬼怒川に迫り出しているので、川の上面にいる感じで不思議です。
 2015年台風18号で、露天風呂が崩落しました。
 画像は崩落した先代の露天風呂。

 オーバーフローは投入される湯量に見合う量でしっかり。
 
    
 

<鬼燈亭> <あけび>

 本館から歩いて数分のところ個室貸切露天風呂「鬼燈亭(ほおずきてい)」があります。
 日帰り利用はできません。湯づかいが良いようです。
 高徳には評判の良い日帰り利用可の「あけび」があります。

   



大滝の湯】

○ 源泉「大多喜の湯」(記述済)
○ 星の宿千春(大滝の湯のかけ流し)(記述済)
○ 鬼怒川ライン下り「和船足湯」(記述済)

伊東園ホテルニューさくら

 「大滝の湯」「宝の湯」の2源泉の混合泉を使用。
 「夏期のみ加水、冬期のみ加温、循環ろ過、塩素」
 常時源泉投入しています。

     

    
 

 <伊東園ホテルニューさくら別館>

  京屋ホテルが閉館し、伊東園ホテルグループが2010/4/30競売で落札。
  伊藤園ホテルニューさくらの別館となりました。
  京屋ホテルは旧家の大地主で、旧鬼怒川温泉駅前で丸京物産(1927)を開業、進駐軍に燃料供給も。
  京屋ホテルは源泉「大滝の湯」を使用しかけ流しで評判が良かったのですが、
  入浴機会を失している間に閉館してしまい未湯となり残念です。
  旅の宿丸京は別会社で、観光開発の源泉を使用しているようで未湯です。
  サイトを見ると炭売りのルーツを生かした歴史がうかがえます。

  現在の別館        旧京屋ホテル          丸京
         



○ホテルたかはら(閉館)
 
 源泉名「大滝の湯」を単独で使用していましたが、2014/12/31閉館しました。
 良い源泉なのに、湯づかいが悪かったのが残念。

     

     



湯の滝源泉】
鬼怒川第一ホテル(閉館)
 
 2008(平成20)年12月1日に鬼怒川グリーンパレスは「伊東園」に運営譲渡、
 第一ホテルは2008年11月30日をもって閉館の貼り紙。

 第一ホテル使用の源泉「湯の滝源泉」は、
 隣りの「星のや」(廃業)の「宝の湯」源泉と湧出地の住所が同一で酷似しており、
 オーバーフローありで、湯づかいは悪くなく、鬼怒川温泉にあっては良いなと思っていたのに残念。
 ケロリン桶が20個もあったのと、脱衣所の木板が年輪を感じさせる黒光りしていたのが印象的でした。

     

    

   



キャトルセゾン

 湯の滝源泉を使用していましたが、閉館しています。

  


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