Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 
 奥日光開発株式会社の源泉使用宿
 
 7号源泉の単独使用以外について、見ていきます。

 「5、6号」→「1、2、3、4、5、6、7号森林管理署混合泉」
   ※台風の被害で、現在は左記から右記の湯づかいとなっています。


○奥日光パークロッジ深山

 半地下の内湯。階段を降りていきドアを開けると浴室への入り口。
 浴室の暖簾をくぐり脱衣所へ。
 脱衣所のドアを開けると、洞窟みたいな暗闇の中に、カラン2つだけの浴室と、2畳ほどの湯舟。
 ぼろいけど、湯は透明っぽいエメラルドグリーン。湯面には、白い粉が浮いてます。
 宿では温度調整していないので、温度調整の加水は客任せ。
 熱いけど加水しないでも入れるほどだったので湯につかる。
 透明な湯が湯面の湯花と攪拌されてモスグリーンに白濁します。
 しばらくして泊まり客が入ってこられて「熱っっ!」とドバドバ加水しました。

 入浴料500円と割安なのも妙に納得します。

    

    


○奥日光リゾートホテル花の季

 板屋ホテルの別館「ホテルニュー金精」(昭和44年)としてオープン。
 取壊・新築「ホテル花の季」として新装オープン(平成3年)。
 金精株式会社(ホテル花の季を運営)は破綻し産業再生機構の支援を受けました。
 2005年(平成17年)4月リニューアルオープン、7月「花の館」に露天風呂を設置しています。
 2006年(平成18年)4月に支援終了。

 「花の館」と「季の館」があり、フロントを中心に間仕切りで左右に2分されています。
 左右どちらも風呂、ロビーなど配置、玄関も2つあります。
 宿名のとおり、花がいっぱいです。

 「季の館」は修学旅行・林間学校の団体客用で、
 「季の湯」内湯(沸かし湯→温泉に変更かな)と露天風呂があります。
 団体客がいない時は、貸切として使用されます。
 日帰り入浴は、「花の館」となり、「季の湯」(内湯、露天風呂)となります。

 内湯はぬるめで、湯元は高温のところが多いので、ぬるめなのはありがたい。
 湯口のふたをあけてみると、パイプが2本あり、湯口での加水となっています。
 加水3割ほどかな。
 露天風呂も湯口で加水。露天は湯舟が小さいので熱めです。

    

     

     


○奥日光小西ホテル

 奥日光小西ホテルは、子会社の小西旅館が足かせになって破綻しており
 産業再生機構の支援からアメリカ投資会社GRBの経営に移管されました。
 ホームページは、日本語の他、English Chinese Korean Tiwaneseと多彩です。

 雪の時は、駐車場に車をとめると支配人が出てきて声をかけてきます。
 対応が丁寧で、迷いようがないと思いますが、浴室入り口まで案内していただく。
 帰りは「どうぞ暖炉の前でゆっくり休まれてください」と声をかけられました。

 ホテルのサイト<小西ホテルの温泉いついて>には、
 「湯船の掃除の時に70.3度の温泉が流れ落ちる為に加水をしております。
  但し湯舟の温度調整後は、温泉の量を調整し40℃〜42℃に設定をします。」
 と正確に記載してあるのは好感を持てます。
 
 ホテルの方が露天風呂の湯量の調整をしていましたが、
 1日3回の温度管理がなかなか大変とのことでした。

 内湯は、冬でも夏でも、すごい湯気です。
 露天風呂のドアと、浴室の窓を全開にしても湯気もうもう。
 内湯の湯口は、加水なしのため、湯量はちょろちょろ。オーバーフローも見合い。

 今はプラスチックの桶になりましたが、以前は木桶がくせものでした。
 手が黒くなる、なぜに?と思ったら木桶の金属枠が腐食して黒くなっており
 木桶を使うたびに手が黒くなりました。

 露天風呂は男体山の石で作った岩風呂です。
 冬は屋根から連なるつららがすごかった。夜はライトアップされます。

     

     

      

    


○奥日光湯元高原ホテル

 水冷式の熱交換式温度管理により加水は一切行わず、かけ流しにしています。
 『「弊館の温泉は衛生と温度管理を徹底し、一切「加水、加温」せず
  「熱交換方式」で「源泉そのままの本物の温泉」を毎日供給致しております。
  この水やお湯を一切加えないこの「熱交換方式」は弊館だけの独特の方法です。』

 温泉は、
 「男体湯」(内湯・露天)、「女峰湯」(内湯・露天)と、
 「高原の湯」(男女内湯・露天)があります。

 「男体湯」は100%かけ流し。「成分に影響を与える項目」は全てに該当なし。
 湯口からは、熱交換された源泉が投入されています。
 熱交換効きすぎでぬるいかな。浴槽内もぬるめ。時間をかけて湯につかれます。

 「高原の湯」は熱交換式ではなく、「成分に影響を与える項目」は、「白根山水湧水を加水」「塩素」
 大浴場「高原の湯」は修学旅行生等団体が使用し、一般客等は「男体湯」を利用のパターンでしたが、
 児童・生徒にも硫黄の温泉を楽しんでもらおうとの心配りから改装され、
 平成17年6月から「白根山水湧水100%」の沸かし湯から、湧水混合の硫黄泉となりました。

 ここは水がおいしいです。
 白根山系、金精山、温泉岳の伏流水を地下60mから汲み上げています。(保健所検査済み)
 敷地内に「日光白根水」の水汲み場があり、誰でも自由に汲めます。

      

     

   
 

    


○ほのかな宿樹林

 現在は日帰り不可となっています。
 畳の廊下を進み、湯殿鳳凰へ。釘を使わずに組んだ丸太の浴舎です。内湯と露天風呂。

 龍神の水(敷地内湧水)が、本館中庭横廊下にあります。駐車場に水神之霊が祀られています。

     

     

     

    


○休暇村 日光湯元

 入浴受付時間は12:00-15:00(日帰り営業は16:00まで)。
 営業時間は短いですが、混みます。画像は奇跡的に人がいなかった時のもの。
 
 内湯は温泉の湯舟と、真湯の湯舟。
 露天風呂は、湯元にあって、唯一、湯の湖が見えます(気持ち程度ですが)。
 露天風呂に壺湯が設置されたようです。

     

     

     

    


○万蔵旅館

 旅館やまびこが2009年冬休業から閉館、競売となり、
 万蔵旅館が2016/4/1オープン(3/12プレopen)しています。

    


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