塩原温泉の門前に日帰り温泉施設「門前の湯」が2020年10月にオープン。
日本経済新聞(2020/8/11)によると(下野新聞も地域に密着した情報を掲載するのを期待)、
塩原大網温泉の旅館「湯守田中屋」は、2018年に廃業した門前の旅館「秀山閣
佐か茂登」を
2020年7月に取得し、日帰り入浴施設「門前の湯」を10月にオープンさせるとのことです。
「秀山閣 佐か茂登」は、2018年2月13日事業停止、同年3月15日破産決定していました。
下記は営業していた時の画像です。
<閉館後>
自家源泉「仙人風呂」の掛け流し。
内湯と貸切露天風呂があります。
狭い空間に工夫が色々施されていて驚きます、別世界といった感じで、
源泉名そのままの雰囲気(言い過ぎですが)。
露天風呂では、葉にからまるつららが見事でした。
<北原白秋歌碑>
「渓の湯に裸の男女がつかっていて一面にさす青い葉漏れ日」
白秋の歌碑があります。北原白秋は、塩の湯の玉屋に泊まり、この短歌は塩の湯の情景です。
「この渓の湯は高い楼上より俯瞰する時にいよいよ仙家のものとなる。」と記述しています。
常盤ホテルの源泉名「仙人風呂」は、白秋の短歌に由来しているのかもしれませんが、聞きそびれました。
同じ歌碑が鈴木屋物産店にもあります。
<内湯>
源泉「仙人風呂」完全掛け流し。
<露天風呂>
外からの外観からは想像できない静寂感・落ち着きがあり、風情があります。
吊り橋を渡って行きます。以前は露天風呂にこの吊り橋がかかっていたのですが、
冬は湯温度が下がりすぎるので、露天風呂は縮小したそうです。
加温という発想ではなく、反対に湯舟を小さくしたと何気なくおっしゃる女将さんに共感します。
<飲泉所>
龍頭から源泉「仙人風呂」が落ちてきています。飲泉所とのこと。
ホテルの方曰く、みなさん、水だと思っているみたい。自分も平井沢湧水と思っていました。
湯めぐり手形からはずれ、塩原温泉旅館協同組合の日帰りできる旅館一覧からも消えています。
日帰り不可となりました。
山口屋旅館と青木屋旅館が共有で共同泉を使っていましたが、
青木屋旅館が閉館、山口屋が買い取り、旅館を解体して、その場所が露天風呂と駐車場となりました。
山口屋は宿泊客のキャパシティを増やすのではなく、
宿1軒分を露天風呂と駐車場にしたという、贅沢な露天風呂です。
廊下一番手前が貸切風呂、次が大浴場、一番奥が小浴場。
一番奥の小浴場は、家族風呂ぐらいに小さいです。
宿泊客の男女数に応じて、適度に入れ替えています。
自家源泉「山口屋・青木屋共有源泉谺の湯」のかけ流し(加水あり)。
<内湯>
<露天風呂>
<明治の頃の山口屋>
今は歴史を感じさせない宿ですが、実は古くからある宿です。
日帰り入浴はやめた静観荘古山。
1階と3階に浴室があります。時間で男女入れ替え。
案内されたのは門前1号源泉を単独使用する1階の浴室、ラッキーでした。
脱衣所の棚がミツバチの巣みたいで珍しい。
門前1号の完全掛け流しです。
浴室の壁画と湯口のマッチングが趣あります。
国道400号のバイパス沿いの高台に位置し、
横を通過する時は光雲荘はもっと小さなイメージですが、思いのほか大きな宿です。
大きな宿の割には、女将さんの対応が丁寧です。
足湯と飲用泉が建物の外にあります→こちらで記述。
飲用泉&足湯は、自家源泉のみ使用。
自家源泉のほうが高温なので、温泉玉子をつくるため単独で使用しているのでしょう。
「光雲荘源泉」は、塩原の地ビールにも使用されています。
浴室は「幸運の湯」、光雲荘の「こううん」とかけているのでしょう。
男風呂と女風呂の間に宿泊者のみ利用可の貸切風呂(家族風呂)があります。
内湯と露天風呂は自家源泉「光雲荘源泉」と「門前1号」の混合泉を使用。
影響を与える事項は「加水」。
内湯のオーバーフローは露天風呂に流れていきます。湯の通り道は茶褐色に変色しています。
内湯のすぐ外が露天風呂です。
湯量がとてつもなく豊富です。露天風呂の怒涛の源泉投入は圧倒されます。
湯口の周りは熱くて、冬でも体を湯に沈めるのはきついです。
湯口から遠いところが適温です。
足湯の回廊と、ホテルニュー塩原がよく見えます。
浴感は「熱いなぁ」。