ほっと湯WEB【福島】

 飯坂温泉


○東大教授 眞鍋嘉一郎氏 日本最初のラジウム発見の地

 飯坂温泉駅前広場、十網橋の手前に、日本最初のラジウム発見の地と記された、ラジウム玉子の像が建てられています。

 キュリー夫妻によるラジウム発見後、1910年の秋、東京帝国大学医学生、真鍋嘉一郎氏により、
 飯坂温泉のラジウム含有量が測定されます。
 日本で初めてラジウム泉を、ここ飯坂で発見したことを記念するものです。

 飯坂温泉では、温泉卵をラジウム玉子と呼んでいます。

  
 

<湯めぐり> 終了しました。

 飯坂温泉共同浴場の湯めぐりには、か所数が多いので、小銭が不要となる
 「湯めぐりきっぷ(飯坂温泉 土湯温泉 高湯温泉 岳温泉)」が便利です。
 1組(15枚)1,350円。入浴料が1割引となります。
 販売は終了したようです。

     

  温泉の由来 温泉の由来
 

<佐藤兄弟>

 大鳥城跡
 医王寺


○鯖湖湯  福島市飯坂町湯沢32-イ

芭蕉と曽良入浴の地>の碑

 芭蕉と曽良は、1689(元禄2)年、鯖湖湯に入浴しています(この説が現在では有力)。

  
 

与謝野晶子/正岡子規>歌碑

  

 「わが浸る 寒水石の湯槽にも 月のさし入る 飯阪の里 与謝野晶子」

  与謝野鉄幹晶子夫妻は、1911(明治44)年8月7日、佐藤春夫、水上滝太郎、万造寺斉、江南文三らと
  飯坂温泉を訪れ、角屋(現:ホテル聚楽)に泊まっています。

  歌集「青海波」の「岩代に遊びて」には6首収められています。
   飯阪のはりがね橋にしづくしる吾妻の山の水いろの風
   吾妻山うすく煙りて水色す摺上川の白きあなたに
   わが浸る寒水石の湯槽にも月のさし入る飯阪の里
   山の湯にわが円肩のうつれるをしろき月夜と思ひけるかな
   山の湯に浸りて何を思へるやなほ美くしき恋を思へる
   煤びたる太き柱に吊りわたす蚊帳に入りくる水の音かな
   (「青海波」 与謝野晶子 有朋館 明45.1)
 

 「夕立や 人声こもる 温泉のけむり 正岡子規」

   1893(明治26)年7月25日〜27日、正岡子規は飯坂温泉を訪れています。
   25日夕方に鯖湖湯に入浴した時の歌。
   (「はて知らずの記」 正岡子規)
 

<鯖湖湯>

 源泉名「湯沢分湯槽」
 「内部写真です。見学のみ 撮影はご遠慮下さい」とあったので、内部写真を撮影。

    

    

     
 

【鯖湖湯と同源泉を使用する宿】

○ほりえや旅館  福島市飯坂町字湯沢21 024-542-2702 10:00-20:00 400円

 明治15年(1882)築の木造3階建て旅館が現役で使用され、雰囲気良いです。
 これだけ古いと、鄙び系・朽ち果て系で、そこに温泉があるB級モード必定ですが、きれいです。
 掃除も行き届いて廊下は光っています。
 公安委員会の料理屋営業許可証が板!、いつの時代なのか古いです。
 飾られていた人形も古く、夜中に動き出しそうで不気味(失礼)です。

 女将さんはとても丁寧な対応です。

     

     
 

 浴室(大)と浴室(小)があります。浴室(大)でも、大きくありません。
 浴室(小)に入浴。
 源泉名「湯沢分湯槽」。鯖湖湯と同源泉使用です。

 熱いです。加水は客任せ。
 加水せず、かき混ぜ棒でグルングルンすると、適温よりちょい熱めぐらいになりました。
 湯舟に身を沈めるとザザ〜とあふれます。

 湯口の上にはカエルが2匹、横にもう1匹。たらいもありました。

 混んでいる鯖湖湯よりのんびりできました。

     

     
 

<果物販売機>

 ほりえや旅館の横の坂をあがると、果物販売機で、りんごを大玉が200円、小玉が100円で販売していました。
 小玉1袋(6個)を100円で購入。
 Googleストリートビューで確認したら、販売機は残っているものの、現在は稼働はしていません。

     


○仙気の湯  福島市飯坂町湯野愛宕前35

 源泉名「若竹分湯槽」
 リニューアル前です。
 リニューアル後は、熱い湯と温い湯の2つの浴槽が設けられています。

    

    

    


○導専の湯  福島市飯坂町湯野導専16

 源泉名「若竹分湯槽」
 リニューアル前です。
 リニューアル後は、熱い湯と温い湯の2つの浴槽が設けられています。

     


○切湯  福島市飯坂町湯野切湯ノ上5

 源泉名「波来湯分湯槽」

     

     

     


○波来湯  福島市飯坂町十綱町30 024-542-5223(共同浴場問合せダイヤル) 2011/1/1open 300円

 財産区から市移管にて2011年元旦オープン。
 入湯規制していたほど激混で、ゆっくりできず早々に退散しました。
 
 源泉名「波来湯分湯槽」

    

    


○八幡湯  福島市飯坂町馬場20-1

 源泉名「八幡の湯」

    

    


○十綱湯  福島市飯坂町下川原36-7

 源泉名「5源泉混合」

     


○大門の湯  福島市飯坂町大門1

 源泉名「5源泉混合」(大門分湯槽)

     

     
 

<大門温泉動力室>  福島市飯坂町大門22

 湯煙をあげている源泉施設。
 空気圧縮機で空気を送り込み、その圧力で地下100〜140mほどから源泉を揚湯しています。
 老朽化が厳しいようです。

    


○天王寺穴原湯  福島市飯坂町湯野湯尻25-5

 源泉名「富士屋源泉」
 熱いです。

     

     


○飯坂温泉の源泉施設に関してー飯坂町と福島市の合併時ー

 飯坂町財産区では温泉供給施設の老朽化の対応が資金的に厳しく、
 共同湯4つを廃止し市に移管という構想でした(実際には廃止されず、市に移管)。

 飯坂町と福島市の合併にあたって、飯坂町財産区が設けられたのですが、
 合併によって飯坂町に入っていた入湯税は福島市の収入となります。

 国会で飯坂温泉の入湯税がとりあげれています。
 「飯坂町財産区では、旅館への温泉供給と共同浴場の経営を行っているが、
 入湯税は、財産区の事業によって発生したものであるにもかかわらず、
 入湯税の目的である温泉の保護管理は財産区が行っているにもかかわらず、
 その果実ともいうべき入湯税は、市の収入となっている。
 入湯税を本来の目的である温泉の保護管理に使えないのはおかしいのではないか」との質問に、
 総務省自治税務局長は、
 「財産区において実施している事業が入湯税を充当することができる事業である場合には、
 市町村から財産区に対して入湯税を充当することは可能であると考える。」と答弁しています。

 合併時に町有財産を福島市に移管していたら、あるいは財産区に入湯税を配分していたら
 源泉施設への設備投資が行われ、状況はまた変わっていたのかもしれません。

 でも福島市の入湯税を調べると、1億5千万ちょっとで予想外に少ない。
 温泉使用料の激減や、払えない旅館が増えたりしたことが要因でしょう。
 
 <廃止予定だった共同湯4か所>
  切  湯 廃止されず残る。
  仙 気 湯 2010/ 8/27 リニューアルオープン
  導専の湯 2010/12/28 リュニーアルオープン
  波 来 湯 2011/ 1 /1 リニューアルオープン 
  リニューアルした共同浴場は「熱め」「ぬる湯」の2槽を設けています。


○足湯・手湯

<波来湯 足湯・手湯>  福島市飯坂町十綱町30

<あ〜しあわせの湯(足合わせの湯)>  福島市飯坂町湯沢22

 現在は、足湯はなくなり、普通の休憩所となっています。

    
 

<ちゃんこちゃんこの湯>  福島市飯坂町湯野字切湯ノ上12

    
 

旧堀切邸 手湯・足湯>  福島市飯坂町滝ノ町16 024-542-8188

 車いす対応可のユニバーサル足湯。昨年5月にオープン。
 旧堀切邸は入館無料で、足湯・手湯を無料で利用できます。
 利用源泉は「公民館分湯槽」

     

    
 

<餃子の照井 足湯>  福島市飯坂町錦町1-21 024-542-4447

 源泉名「若竹分湯槽」

     


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