Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 
 大前神社/足尾山神社他 真岡市


大前神社 真岡市東郷937 0285-82-2509

 大前神社の東には、五行川が流れています。(五行川水源
 五行川と関わりの深い神社です。
 神様のお使いは「鯉」です。

(説明板)
 「大前神社(おおさきじんじゃ)
   芳賀氏の信仰した神社で、本殿は桃山末期(1590年頃)に造られたものです。
  建物のいたるところに彫刻がみられ、権現造りの発達を知る上で大切な建物であり、
  写真のような彫刻もあります。本殿、拝殿、両部鳥居、銅燈ろう、太刀、版本大般若経、
  大前神社本平家物語などは、県指定文化財となっています。
  また五行川の堰は、二宮尊徳の監督のもとに修築した大前堰です。
    環境省・栃木県」

     

     

   

<大前神社の神使「鯉」の話>

(説明板)
 「大前神社の神使「鯉」の話
   当社の神様のお使いは「鯉」です。神職は鯉を食してはいけない決まりです。
   本殿や拝殿には鯉の彫刻や絵が残され、日本一のえびす様も鯛ではなく鯉を抱いています。
   そんな「鯉」にまつわる下野民話をご紹介します。

   大前神社の御供の鯉 →画像クリックで拡大

   この民話は当社の隣を流れる五行川で捕れた鯉を食べようとした侍の話です。鯉から流れた血が「大前大権現」という字に見え、
  怖くなった侍は神社で訳を話して祈祷をしてもらったそうです。五行川の鯉は食べてはならないことを知らなかったのでしょう。
  この出来事をきっかけに、お参りする時は生きた鯉と共に神社に参拝し、
  御神酒を飲ませた鯉を五行川に放流すると願いが叶うと言われるようになりました。
  多くの参拝者がそうしたので、お陰で五行川にはたくさんの鯉が住むようになったのです。
  鯉は大変生命力が強い魚で、鯉の滝登りと言ったり、端午の節句に鯉のぼりを上げるように立身出世の象徴でもあります。
  当社には三匹の鯉模様の絵馬があります。
  神様、お使いの鯉、願い主を表し、鯉が皆様の願いを神様に届けてくれるよう奉製した当社唯一の絵馬です。」

    クリックで拡大

足尾山神社>

 足尾山神社の御祭神は、猿田彦大神と天宇受賣命で、
 筑波の足尾神社の御祭神とは異なります。

 鞘堂の壁に草鞋が奉納されています。

 大前神社の神主さんのブログによると、
 「足尾山神社の御祭神は、足尾山神・猿田毘古神です。
  足尾山は、茨城県にある山で葦穂山とも記され、
  山には足尾山神社が鎮まっています。」とあります。
  足尾神社と関連があるのかもしれません。

     

    

<二輪車守護の神社>

 パネルになっている「空ちゃん」は、雑誌「ミスターバイク」連載の「空ちゃんの旅」の主人公(真岡市出身)です。
 川崎のボンベの奉納など、バイク関連が盛りだくさん。

     

     

     

      

<摂末社>

 明眼神社、淡島神社、皇大神宮、姫神神社・荒樫神社、大物主大國魂神社、天満宮、荒神社

     

     

  
 

大前恵比須神社 真岡市東郷943 0285-84-2200

 恵比須様が持っているのは、鯛ではなく鯉です。

     
 

○子安神社 真岡市東郷946

     
 

大前恵比須神社鳥居

 大前恵比須神社の参道は、大前神社参道を横切っていて、二宮神社の前に鳥居があります。
 鳥居の両脇には、狛犬ではなく、獏(バク)がいます。
 恵比須バク(左手に夢袋)と、大国バク(左手に小槌)。
 「九難除け神社/夢福神めぐり」9か所の神社に夢福神。

 9か所以外に、東照温泉の湯舟に、真岡市大前神社拝受と説明のあるバクがいます。
 そちらのバクは右手に夢袋です(これが一般的なようです)。

     

大前二宮神社>

 説明板
 「大前二宮神社
  当大前二宮神社は、先生の偉業起点である大前堰と穴川用水口を一望できる良処を選び、
  鎮座したお宮です。平成21年11月16日諒闇の中、桜町二宮神社からご分霊を勧請した。
  この本殿は「桜町陣屋」隣接地に先生の神霊を奉斎した、第二代目の御殿です。
  ご神徳は、広大に行き渡り、五穀豊穣と恵みの水・川の安全長久をお守りくださいます。」

 説明板
 「御手洗川と神使の鯉
  五行川は、昔から大前神社の御手洗川と称せられます。
  本宮は神護景雲元年(767)にご造替され、五行川の恵みで神苑の森を育みました。
  この御手洗川には「神使の鯉」が群生し、桜や紅葉が四季の季節を川面に映してきました。
  その為、神社では古来からこの神使の鯉を一切口にいたしません。
  栃木県文化財指定のご本殿と拝殿には、「雌雄の鯉」を始め、「琴高仙人(鯉に乗る)」や
  「鯉が登竜門を超えて龍になる」構図の絵が在ります。是非ともご高覧ください。 」

 説明板
 「平将門公と大前堰下の勤行川
  平将門、天慶2年(939)常陸国を、皮切に下野国次いで、上野国・武蔵国・相模国を領有する。
  この時、当社戦勝祈願参拝の折、御手洗川の五行川大前堰で禊・潔斎の行を厳修した。
  この言われから、大前堰の下流を「勤行川」と記し、「ごぎょうがわ」と同称する。
  この時堰下の一の鳥居前に、記念樹の「欅」を植栽した。現在の欅は二代目。 」

  裏手に「稲荷神社・琴平神社」があります。

     

大前堰(二宮堰)>

 五行川川辺に、二宮尊徳の監督のもとに修築した大前堰の碑があります。
 「二宮先生遺跡大前堰」(昭和13年(1938年)建立)

 大前堰の魚道もしっかりしています。

 対岸には穴川用水の水門が見えます。

     

     

     


戻る