Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 

 大正浪漫街道
 



大正浪漫街道 
 
 国道400号の蟇石(がまいし)トンネル開通(2011年)により
 交通量の少なくなった回顧旧道が、大正浪漫街道(全長約1・3キロ)と
 名づけられ、文学碑2基やベンチ等が設けられ、散策路として整備されています。
 2015年11月4日徳富蘆花の文学碑で除幕式が行われています。

 車だと、猿岩方面からは入れません。がま石園地からのみ入れます。
 出口の先では、第2トンネルと橋の工事中、平成31年度に供用予定。
 第3トンネルも予定されています。

 第2トンネルが開通すると、現在の本道が旧道となり大正浪漫街道(セカンドステージ)となるようです。
 こちらは、鈴木爽文学碑、田山花袋文学碑、与謝野晶子文学碑があります。

 第3トンネルが開通した場合までは想定していないようです。

     
 

 JRバスは、がま石トンネル(第1トンネル)を通らず、こちらを通ります。
 バス停が「回顧園地」「連珠の滝」と2カ所あります。

      
 

 ベンチが8か所、設けられています。ドリンクホルダー付です。

    
 

幸田露伴文学碑> 回顧園地

 「楢山の 茂みの中に 白雲の たもとほるごと さける山桑」

 幸田露伴は塩原を5度訪問しています。
 満寿家所蔵の直筆色紙から取ったものだそうです。
 幸田露伴は満寿家をひいきにしていました。

     
 

徳富蘆花文学碑> 連珠の滝

    

 「八汐咲春美しく 月白く風青き夏の塩原
  住むに妙なれども観るべきは秋に候 青蘆集」

 明治30年10月に塩原を訪れた際「塩原1」「塩原2」として
 青蘆集に掲載されています。
 「塩原の名物は温泉一、瀑布二、春の八汐、秋の紅葉、
  夏の清風涼月は別として、土産には挽物細工、翁飴、
 五名石は鍾乳石、鮫石、芋石等を初め。。。」と、
 土産のおすすめまで書いています。
 徳富蘆花は明賀屋本館、満寿家に宿泊しています。

     
 

六日地蔵尊> 

 回顧トンネルの200mほど手前に、お地蔵様と古碑3基。
 お地蔵様に刻まれている文字は、六日地蔵尊です。
 関谷六日地蔵尊の分祀なんだなぁと勝手に思います。

     
 

<滝>

 大正浪漫街道には多くの滝があります。
 短時間に9つの滝を連瀑できます。

  
 

 【回顧の滝】

  蟇石園地から箒川へ下りる急坂とゆるやかな道と2つあり、
  回顧吊橋を渡ったところに、回顧の滝観瀑台があります。
 
       
 

 【回顧不動滝】

  梵字の石碑が建っていて、雰囲気良い滝。

       
 

 【梵天の滝】

  回顧不動滝のさらに上にあるのが梵天の滝。滝の手前の橋が壊れていて危険なので、
  反対側から近くまで行けそうに見えたので、引き返しました。
  
     
 

  反対側の路傍園地歩道から行きます。途中、梵天の滝近くで、倒木あり。
  梵天の滝を、苔のむした飛び石で渡ります。

      

     
 

 【猿臂の滝】

  こちらで記述

     
 

 【仙髯の滝】

  仙人の髭を意味する滝です。

     
 

 【連珠の滝】

  JRバス停「連珠の滝」、徳富蘆花文学碑のところにあります。

     
 

 【冷々の滝】

  水量は少ない滝です。

    
 

 【留春の滝】

  留春の吊橋を渡った先に留春の滝があります。川面が緑色に映えてきれいです。
  なかなか落ち着いた雰囲気で良いです。

       

      
 

 【珈雲の滝】

  留春の滝と向かい合って箒川に落ちる滝です。留春の吊橋から見えます。

     
 

<旧道の旧道>

 旧道の旧道は通行止です。
 不動滝と梵天の滝へ通じる回顧園地歩道はロープが張られ通行を制限しています。
 不動滝は目の前に見え、不動滝までは安全に行けます。
 梵天の滝へは、反対側の路傍園地歩道からたどり着けます。

     


戻る