中之条町 旧六合村
六合には入山、生須、小雨、太子、日影、赤岩の6つの集落があります。
JFE奥草津休暇村が、2012/3/31閉鎖し、中之条町に譲渡。2012/4/1open。
硫黄泉などの酸性泉に限って成育する特殊なチャツボミゴケが、
穴地獄(露天掘り鉱山跡)に群生しています。
日本では草津、阿蘇山など限られた火山地帯でしか見られないコケ。
穴地獄では、あちらこちから温泉が湧出しています。
湧出しているところは真っ白、そこに緑一色のコケが映えて壮観です。
穴地獄全体が温泉で、湯温はぬるいかな程度ですが、それでも下流の川や滝から湯気が立っています。
川を流れる温泉とチャツボミゴケの壮大な景観に感服します。
長笹沢川の川底のあちこちで温泉が湧出しています。
川が温泉というのは、那須にもありますが、こちらはスケールが大きい。
温泉というより観光名所みたいに観光客でごったがえしています。
マリンシューズ履いて河原へ降り、転けやすいので、シューズ履いたまま入浴。
<共同浴場> 中之条町大字入山
屋根のかかった共同浴場(根広共有財産)「かま湯」も川縁にあります。
花敷温泉関晴館本館が2008年8月31日に閉館し、関晴館別館が2010年4月に関晴館に屋号変更しました。
その「関晴館」も閉館し、星ヶ岡山荘が2017年4月5日にオープン。
片岡鶴太郎美術館館長の娘さんが経営されています。日帰り入浴料700円。
<牧水の碑>
花敷温泉関晴館本館の玄関にあった牧水の碑は、川沿いに移動していました。
「ひと夜寝て わが立ち出づる 山蔭の 温泉の村に 雪降りにけり 牧水
大正十一年十月十九日関晴館に泊る」
以下は閉館した日本秘湯を守る会の宿「関晴館」の時の記録です。
内湯、天井、露天風呂、浴室の屋根の瓦など、趣があってすばらしい。
源泉名「営林署源泉」
影響を与える事項「泉温が高いので常時水道水を加水」
<河鹿風呂>
川の臭いもせず、石膏臭のよい浴感です。
内湯には、飲泉用の柄杓がありました。
内湯は3カ所の排湯口へオーバーフローしていきます。
<野天風呂>
風情があって良いです。
階段を下った先に長笹川沿いの露天風呂があり、こちらも風情ありそう。
(目隠しの板で囲われていますが、板の囲いからわかります)。
※2023年8月31日閉館しました。近隣に弁天の湯がオープンしています。
バーデ六合は、六合温泉医療センター内の温泉です。
内湯と温泉プールがあります。プール利用は+100円。
源泉名「根広共有泉」カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 かけ流し
川湯が人が多いのにこちらは人の気配を感じないぐらいすいています。
人がいないのと湯槽が小さいので湯の鮮度は良好。石膏臭の良い湯。
休憩スペースには畳が敷いてあり、横にはだれも利用しないであろうと思われるサイクリングマシンがあります。
※2022年に故障により休業しました。
2007年5月にオープン。
「喜久豆腐店」か「宿くじら屋」で料金を支払い、入浴用の鍵を借ります。
露天風呂500円、湯小屋は地民専用。
2013年5月頃、屋根が設置されています。
以下はその前の記録です。
源泉名「川端の湯」湧出地「六合村大字入山字川端1961-2」
1kmほど引き湯しているそうですが、湧出量多くほとんど捨てているとのことです。
草刈り後、かぼちゃを植えておられました。
道の駅・六合の裏にある旧六合村営の高齢者福祉センター(指定管理)。
内湯のみ。
源泉名「応徳の湯源泉、昭和の湯源泉の混合泉」 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
浴室に入ると硫黄臭。湯は薄い白濁に黒い湯花が舞います。中性の良い湯。
見た目には浴槽からあふれていないので一瞬?と思いましたが
オーバーフロー分は浴槽脇のジャバラをあけてみると流れ出していて、かけ流し。
浴槽湯底からオーバーフローしています。
応徳温泉は、日帰り施設「くつろぎの湯」が有名ですが、「お宿
花まめ」でも日帰り入浴可でした。
現在は受けていないようです。
入浴の可否をたずねると、日帰り施設のほうへどうぞと最初言われましたが
あっちは入ったのでこちらに入りたいと伝えると、
あちらより入浴料は600円と高いですし休憩室もないですがよろしいですか?→即答OK。
露天はかなりぬるいのでご承知ください。→承知。
ほんとにぬるいですよ。→全然OK。
(訪問時は冬でしたが、現在は露天風呂は冬季お休みです)
<大子駅>
大子駅と鉄鉱石の歴史パネル写真が掲示してあり、昔の賑わいを階間みました。
<内湯>
浴室内、硫黄臭につつまれています。内湯、露天とも家族風呂のように小さいです。
オーバーフローしています。
新鮮な湯ですが、黒い湯花ではなく白い湯花がたくさん舞っています。
日帰りの湯をイメージしていたので、白濁度に驚き。
桶に源泉と浴槽内の湯をすくってみると、両方とも透明に見えます。
湯舟内の白濁度は、白い湯花の乱反射かな。
新鮮な湯の一番浴で、湯舟小さく、日帰り施設より濃い印象(感覚の問題かな)。
内湯は完全かけ流しです。
<露天風呂>
露天風呂は、内湯のオーバーフロー分がメイン投入で、源泉湯口はちょろちょろ投入。
そのため、露天はかなりぬるく、内湯と露天を行き来しました。
露天なのに掃除用の水道蛇口が硫黄で腐食していました。
帰りに、どうでしたかと聞かれたので、
貸し切りで新鮮な湯で贅沢をさせてもらいましたと言うと、
入れたての湯で一番新鮮なところで良かったですね、まだどうぞとのことでした。
浅間そば700円のチケットを券売機で購入。
冬の浅間山をみたてているのでしょう、盛られたそばの上に、白い大根がのっています。
「大正十一年十月 牧水
おもはぬに村ありて名のやさしかる
小雨の里といふにぞありけり
学校にもの読める声のなつかしさ身に
しみとほる山里すぎて」
太子線は、戦時中に鉄鉱石を搬出するために開業し、戦後、旅客輸送も行われましたが、
昭和46(1971)年に廃線となりました。
平成30(2018)年に遺構を整備して公開しています。入場料200円。
柵で囲われていますが、外からでも見えます。