Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 
 【古町温泉】掛け流し温泉旅館


源美の宿 会津屋

 日帰り入浴を受けていた時期もありましたが、現在は日帰り不可。

 会津藩の侍が約400年前に移住してきて、洞窟があり温泉が湧いているところに開いた旅籠です。
 1階洞窟風呂、3階岩風呂で、21時に男女入れ替え。

<洞窟風呂>

 洞窟風呂は、天然岩をくり抜いた浴室です。
 「会津屋岩風呂源泉(自噴泉)」と「会津屋源泉」(動力)の2源泉を使用で、
 源泉は、筧からと、洞窟右手前の2カ所から投入しています。
 筧のほうは、熱いのと冷たいのが投入されていて、
 熱いのは源泉2本を混合して投入、冷たいのは加水分です。
 加水はあるものの、掛け流しの、いい湯です。

     

     

    

<飲泉所>
 
 浴室手前に飲泉所と観音様。
 ご主人が、飲泉所で、観音様にかけ湯をされていました。
 お湯に感謝しているご様子が好印象でした。
 飲泉所の魚の析出物がお見事です。

     


満寿屋

 与謝野鉄幹・晶子夫妻が昭和9年5月12日に泊まられた他、
 多くの文人を受け入れてきた宿です(当時は福渡にあり枡屋)。
 今でも著名人の宿泊が多いようです。

 入り口には、与謝野夫婦のおしどり歌碑があります。
 与謝野鉄幹・晶子夫妻が2度塩原に泊まっており、
 2度とも満寿屋に泊まっているか聞いてみると
 1度ははっきりしているのですが、2度泊まったかどうかははっきり
 していないとのこと。

 満寿屋は福渡の大火で焼けたので、古町の尾崎紅葉の別邸を買い取って
 こちらに引っ越しています。

 影響を与える事項は「自家源泉の温度が高温(63.5℃)のため、
 適温にするため天然水(飛来沢)を加水しております。」
 内湯はかなり熱いです。加水はないかも。

 露天は湯舟が小さく、加水多めですが、ぬるくて心地良い。

 ここは日帰り客に対しても、対応がすこぶる良いです。
 温泉ふるまいの無料の時でさえ、宿の方へお礼を述べ去ろうとすると、
 宿の中へ引き戻され、冷たいお茶をご馳走になりました。

 さて、与謝野晶子の温泉足跡をたどって書かれた「与謝野晶子 温泉と歌の旅」という本があります。
 事実誤認が多いのですが、引用しますと(p103)、
 「那須が栄えているのに、川沿いに温泉が点在する塩原のほうは
 さびれている。塩原は無色透明な湯だが、九十五度と湯温が高く、湯に力がある。
 湯質がすばらしいだけに惜しいことである。かつて文人が泊まったという
 名高い宿に泊まってみたら、やる気がなく、浴槽の掃除はいい加減で、
 料理もなおざり、客あしらいもぞんざいで、かなしくなった。
 せっかくのいい湯がもったいないと思ったことである。」
 こういうのを風評被害と思うと、かなしくなりました。

     

    

    


ホテルおおるり

 7つの貸切露天風呂「七福神の湯」が箒川に面してずらりとならんでいます。
 日帰りでも利用可ですが、宿泊客多いと、宿泊客のみの利用で利用不可となります。
 「七福神の湯、門前3号、べんてんの湯」に加えて、新源泉を導入。
 現在は、「七福神の湯、弁天の湯、まほろばの湯混合泉」。すべての浴槽で掛け流しとなりました。

     

<まほろば源泉>
 
 古町の閉館した「ホテルグリーンバレー」で使用していたまほろば源泉を導入しています。
 グリーンバレーからの引湯が結構、強引な方法で目立ちます。
 
     

<大岩風呂>

 露天風呂は湯気がこもって目の前真っ白。
 現在は改修されて改善されています。
 影響を与える事項は「加温、循環ろ過、塩素」

     

     

 改修後の岩風呂
 改修後は、掛け流しとなりました。
  
     

<紅葉の湯>

 紅葉の湯は加温のみのかけ流しと思うほど、湯づかいは良かった。現在は掛け流し。

     

    

<大浴場>
 
 新源泉導入後、掛け流し。

     

<オブジェ新旧>

     

 2018年温泉ふるまいでの入湯記録

 3湯目は、ホテルおおるり。
 貸切露天風呂「七福の湯」は、日帰りでも入浴可なので、だめもとで温泉ふるまいでも利用できますか?
 と聞いてみると、15時から利用できるとのこと(わぉ!)。
 15時からは福久寿苑に行くつもりだったので、無念のパス。

 ふつうに、「大岩風呂」「紅葉の湯」「大浴場」を利用。
 新源泉導入し「すべて源泉かけ流し」(掲示)。
 以前は、影響を与える事項に記載がありましたが、
 それでもかけ流しと言われてもわからない湯づかいでした。

    

<大岩風呂>

 改修後は、囲いがとれて圧迫感がなくなり、掛け流しとなりました。
  
     

<紅葉の湯>

 共同浴場を巨大化したような木造の湯小屋。脱衣所の明かり採りといい、味があります。

    

   

<大浴場>

 新源泉導入後、掛け流し。

     

<おおるり庭園>

 こちらで記載


民宿本陣

 100年経った建物(真田幸村の子孫真田伯爵別邸)をとりこわし、復元新築工事した宿。
 源泉名「紀州鉄道塩原温泉」かけ流し。
 湯口から源泉がものすごい勢いで注がれています(水道蛇口から岩の蛇口に変更)。
 湯使いは、浴室から眼下に見える「紀州鉄道那須塩原ホテル」より良い。
 伊東園ホテル塩原の「紀州鉄道塩原源泉および金録源泉混合泉」より良い。
 湯舟が小さいので身を沈めると大量の湯がオーバーフローしていき楽しい。
 カラン廻りに白い析出物付着しているので、カランも源泉使用かも。

 民宿本陣が湯元なのに、源泉名が「紀州鉄道塩原温泉」の理由がわかりました。
 「紀州鉄道と半分づつ分けて使っているんですが、分析の費用が高いんですよね〜。
  大手のあちらに分析の申請してもらったので、この源泉名なんです。
  昔から、うちで使っている源泉ですよ。」とのこと。

 夏目漱石が泊まっています

      

     


源泉の湯 東や

 ※日帰り入浴は中止となっています。

 自家源泉「あづまや」の加水もなしの完全掛け流し。
 内湯は岩が剥きだし。家族風呂も岩が剥きだし。
 カランは析出物ゴテゴテ。カランも温泉使用しています。
 山の斜面沿いに77段の階段を上ると、露天風呂が2つ、良い。

     

     

     

   


ホテルニュー八汐

 ※2021/8/31閉館しました。

 源泉名「観音の湯」。
 影響を与える事項:内湯(加水)、露天(加温、循環ろ過、塩素)。

 内湯の湯の状態は良いです。かけ流し表示があります。
 影響を与える事項には加水と記載があるのですが、
 湯船が大きいので、夏以外は、源泉温度下げる必要はないので、加水なしのかけ流しでしょう。
 湯口はおおるり方式ではなく、湯口からそのまま湯船に投入。
 浴室の床は十和田石を使用していますが、茶色というかもはや黒色に色づいています。

     

     

     

   


○ホテルニュー塩原

 2018年温泉ふるまいでの入湯記録

 もてなしの心意気に、心も気持ちよくなる満寿家で、昨年は締めましたが、
 今回の最後の5湯目は、ホテルニュー塩原へ。
 七弦の滝の上にある、七弦不動堂に館内から行けるか確認のため選択(結果は×)。

 タオル持っているか聞かれ、持っていると答えたのにタオル渡されました。
 温泉ふるまいでの利用ですが、心意気に感心・感謝です。
 湯仙峡に入湯し、七弦の滝を真ん前から見ました。

<七弦不動堂(大聖不動明王)>

 七弦の滝の上に、七弦不動堂(大聖不動明王)があります。
 連絡通路「虹の架け橋」からは、七弦の滝は良く見えますが、不動堂は木々に隠れてよく見えません。
 西館1階ゲームコーナーの窓からだと、真ん前に不動堂が見えます。
 ここから外には出られないです。受付時にフロントで聞いてみたけど館内からは行けないみたい。

    

<西館岩風呂大浴場>
 岩が圧巻ですが、入湯済だし、混んでいたのでパス。

<BH館大浴場>
 誰もいませんでしたが、オーバーフローはあるものの「加温、加水、循環ろ過、塩素」なのでパス。

<貸切露天岩風呂>(昔は混浴露天風呂)
 入口に掲示している分析書だけ確認。源泉名「岩風呂」に変更なし。
 源泉湧出地の住所が、分析書と許可書で異なるのが理解不能。
 湯仙峡ができる前は、混浴露天風呂で、源泉「七絃不動の湯」単独使用でした。

<湯仙峡>
 以前はなかった撮影禁止の掲示が脱衣所にあったので、浴槽画像なし。
 上から見られないための目隠し板がじゃまですが、
 湯も良いし、ロケーションも良いです。
 露天風呂から外の七絃の滝だけ撮影。

  


塩原山荘

 立ち寄りをお願いすると「今ですか?」→「ハイ」
 「今日はまだ誰も入っていないので、熱いかも」→「平気です」
 渋っておられたのは、適温かどうかわからなかったので、
 時間置いてくれれば調整しようとの心遣いからと後から判明。
 湯温調整うまくいかなくて文句出る時もあると言っておられました。

 階段を上がり、さらに上がり、最上階の3階へ。展望は良いです。

 源泉は「門前4号」で、「門前4号」の単独はここだけです。
 (ホテルニュー塩原は1、4号等混合等、光雲荘は門前1号)
 
 加水なしのかけ流しです。
 源泉が高温で加水していないので、投入量が豪快というわけにはいきませんが、
 湯舟は小さく、湯は新鮮です。

 内湯のみですが、小さな湯船に源泉100%。
 加水せず源泉そのままを使用したいので、
 湯口で源泉温度61℃あり、湯量の調整で、湯温調整しているそうです。
 1日に何度も手加減で湯温確認してはバルブ調整するそうです。

 「がんばろう日本!がんばれ自分!」
 塩原山荘のblogでみかけました。
 震災・計画停電・風評被害・・・諸々の心情を吐露した名言と思います。
 小さな宿で小さな風呂、湯づかいにもこだわっていて感激しました。

 源泉の導管を上にたどって行くと、共同浴場「八汐の湯」があります。
 どちらも門前4号の単独使用です。

     

     


やまなみ荘

 客室5室の小さな旅館。小さい湯舟に自家源泉「やまなみ源泉」ドバドバ投入。
 オーバーフローが、ぐるぐるぐる〜と圧巻。

 閉館した「いけなみ」では、「やまなみ荘」の分析書を掲示していました。
 「やまなみ」と「いけなみ」はご兄弟。
 「やま」と「いけ」の「なみ」で、なんかおもしろいです。

     

     


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