Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 

 カラン・シャワーも源泉

 カラン・シャワーも源泉を使用しているところは、湯舟には、なみなみと源泉が注がれています。
 大浴場や露天風呂、客室内風呂と、風呂を沢山用意し、源泉の量不足を、
 加水と循環ろ過加温で補う温泉ホテルとは雲泥の差を感じます。



【那珂川町】

 <美玉の湯> 画像等

  ホテルも日帰り館もシャワーは源泉。



 <小口館下の湯>

  お湯も水もすべて源泉。洗面所も源泉。
  馬頭温泉は那珂川沿がメインですが、こちらは那珂川の支流小口川沿の宿。
  「下の湯」と「かみの湯荘」(閉館)で源泉「小口の湯」を使用していましたが、
  かみの湯荘は閉館しているので、「小口の湯」を使用するのはここだけ。

  「加温、循環ろ過、塩素」ですが、掲示に出てこない源泉力があります。
  カラン・洗面所のお湯、水とも源泉を使用しており、
  源泉を気持ちよく浴びられるカランが最高です。

  青い洗面台の蛇口の周りに白い析出物があり「もしや?」と、
  蛇口をひねると、ぬるぬるすべすべ、源泉です!
  トイレの水も源泉を使用している可能性もあるかも(さすがに未確認)。
  当然ながら、カランのお湯と水も、源泉を使用しています。

  湯口は、カランからホースで源泉投入の原始的手法です。
  女将さんに「脱衣所の洗面台も温泉ですね?」と確認すると
  「そうよ。洗面台も浴室の蛇口も全部温泉を使っているんですよ。
   そこまでしているところ少ないみたいですよ。」

  カランの蛇口に源泉使用しているところは多くあります。
  カランのお湯と水の両方とも源泉、洗面台まで源泉と、お湯も水もすべて源泉使用は
  栃木では小口館下の湯だけと思います(かみの湯荘もそうだったのですが閉館したので)。
 
      

      

       



 <那珂川温泉旅館>(※閉館) 画像等

  ホースのついている蛇口は、生源泉「那珂川温泉開発源泉」が出ます。
  

 (閉館)城の台荘 かみの湯荘 神生館



【さくら市】

 <松島温泉乙女の湯> 画像等
  カランの源泉、ぬるすべ〜。床が石けん水流れているみたい、すべって危ない。

 <喜連川早乙女温泉> 画像等
  地民は、歯磨きする人多し、塩入っているから歯槽膿漏の予防にいいんだよと。
  頭洗うと、髪の毛がごわごわになるのが難点。

 <喜連川露天風呂> 画像等
  湯は源泉、水は自噴井。カランから水汲んで帰る人多し。



【矢板市】

 <矢板温泉まことの湯>

  激熱の源泉「矢板温泉まことの湯」(旧矢板温泉開発)、カランも源泉。
  栃木の日帰り温泉施設では内湯は鹿の湯が一番熱く、露天風呂はここが一番熱い。
  熱い湯が好きな方々には人気があります。

       
 

 <足湯/温泉卵茹器>

  2015年5月に設置。温泉卵茹器が横にあります。
  源泉は高温ですが、壁を伝って源泉を落としているので、
  足湯の湯舟内は適温です。

      

      
 



【塩谷町】

 <川霧の湯>

  かすかに硫黄臭あるカランの源泉。
  「当館は御存知の通り温泉は掛け流しですがシャワー等は加熱して使用しております。」
  源泉掛け流しなので、影響を与える事項の掲示はありませんが、
  わざわざシャワー等は加熱して使用と掲示している姿勢に脱帽。
  
       
 

 <高原火山水街道 自噴 松ヶ峰温泉> 画像等



【那須塩原市】
 <ピラミッド元氣温泉> 

  オーナーの固定観念にとらわれない発想に触れると、こういう考えもあるんだと気づきを教えられます。
  人によって受ける印象は、個人差が大きいと思う温泉です。
  栃木の至宝のひとつと思うので、文章が長くなりました。
  怪しい温泉と思う方は→次へ飛ぶ

  湯量豊富、シャワー・カランも自家源泉「ピラミス源泉」使用で温泉はA級です。

  電子工学で数々の発明をし、叙勲を2度受けられたオーナーが
  日本の他、韓国、中国、台湾での会社経営を退いてオープンした温泉です。

  クフ王のピラミッドを10分の1スケールで再現しています。
  地球遺産として集めたコレクションはおよそ1000点。
  
  どん底旅館奮闘記でのテレビ放送の際、海賊版と思われたミッキーとミニーは撤去され、
  B級ワールド爆裂状態が、落ち着いてきました。
  しかし、ミッキーとミニーが足湯で現役復帰している。。。引退したほうが良いよ〜。
 

 【玄関から爆裂】
  玄関から振り返ると、スフィンクスは胴体のない半身です。
  スフィンクスのお尻には「スフィンクスはパワーと知恵と富をおくります」と書かれています。
  昭和6年生まれのオーナー、パワーみなぎり、色々なこと発想するし、安くはなかろう展示物の数々。
  スフィンクスパワーか!
  スフィンクスは、小さいスフィンクスを従えています。最初は狛犬のような小さい2体だけでした。
  以前は敷地は芝生でしたが、砂漠になったし(最後は芝生だった時の画像)。

       

       
 

 【通路の展示物】

  ピラミッドは2つあり、入口のピラミッドから、展示物の三角天井の通路を抜けて
  浴室のピラミッドに向かいます。
  通路入ってすぐ左手に黄金のファラオ像が出迎え。
  通路の最後はエジプトでなく中国の馬です。

       
 

 【エジプトの壁画とレリーフ】

  通路を抜けたところに休憩スペースがあります。
  左はナクトの墓の女楽師たちの壁画。 
  右はアメンホテプ4世と彼の家族がアテンを信仰している姿のレリーフ。
  右のレリーフはアマハナ王宮遺跡と掲示していますが、
  正しくはアマルナです。ル→ハと見間違えたたのでしょう!ご愛嬌。
  真ん中に中国の大理石の観音像が鎮座します。

       
 

 【掲示物】

  掲示物盛りだくさん。栃木県内では、早乙女温泉に次いで多いでしょう。
  「効果的な入浴法」の掲示がなくなってしまったのが残念です。
  「とてもいい湯だ!、とてもいい湯だ!」と意識して下さい。
  説明気に入っていたのになぁ。

     
 

 【ピラミス源泉】

  那須野が原公園オートキャンプ場にも配湯している「ピラミス源泉」。
  加水・循環・消毒なし、寒い時期のみ加温で掛け流しています。
  内湯は熱湯・適温・ぬるゆと区切られています。
  湯口の上には「神童と安らぐ慈母観音」が横たわっています。
  湯口からはミストサウナの足湯にもパイプで湯が向かいます。
  浴槽中央には、「水辺で舞う天女」が立っています。
  湯花は「湯宝」と命名しています。発想力にただただ感心します。

      
 

 【氣柱】

  浴槽の中央に「氣柱」があります。
  2階にあるパワースペースから続いています。
  パワーを温泉に伝えており、背中を当てるとそのパワーが実感できます。
  最初来た時だけ試しましたが、パワーが実感できなかったので、以降はパス。
  背中を当てている人をこれまで見たことがありません。
  この柱は見るだけで、発想に感心してB級パワーを楽しめます。

      
 

 【ミストサウナ】

  ミストサウナは足湯しながら噴霧される温泉のミストです。
  サウナといっても、全然熱くなく、サウナなのに浴室内より寒い、寒い。
  確かに「頭寒足熱」の効用って説明あります。。
  浴室内より寒いサウナって、ここぐらいなもんでしょう。
  イスに座ってレバー操作でジェット湯がでます。色々考えるもんだ。

      
 

 【針打湯】

  針打湯があります。
  カランの湯も、頭や顔を洗うとヌルスベで温泉です。
  湯桶に湯を溜めるとうす褐色に色づいています。

     
 

 【浴室内に植木鉢】

  浴室内にパパイヤが置いてあり、越冬実験中でしたが、なくなりました。
  パパイヤの実はならず、実験は失敗に終わったのでしょう。
  浴室内に植木鉢が並べられている光景もB級ぽいです。

      
 

 【露天風呂と繭の湯】

  露天風呂とウッドデッキの先に洞窟風呂「繭の湯」(2013/7/1に設置)。
  繭の湯は、ピラミス源泉ドカドカ大量投入。
  どう見ても打たせ湯にしか見えないですが、打たせ湯ではないと。

  露天風呂は、ピラミッドの外!なのでピラミッドパワーは及ばないですね。
  でもいいんです、他の入浴客も「氣柱」には目もくれず、ピラミッドの外にでて、
  露天風呂に気持ちよく入っています。
  しかしですね、繭の湯の説明には2階のリラックスルームと同じ効果と記載されています。
  ピラミッドの外!なのに、どういう仕組みで同じ効果が得られるのか不思議です。
  オーナーに聞くと話が長くなるので、聞くつもりもなかったし。

       
 

 【足湯】

  湯は張られていません。
  温泉施設から撤去されたミッキーミニーもどきがこちらに移動しています。

      

      



 <塩原ファミリー牧場 りんどうの湯>※2020/4/27休業

  カランで自家源泉「那須塩原温泉源泉」まみれになれる、ぬるすべ〜。
  湯舟はかけ流しではなく循環ろ過、塩素ですが、常時源泉投入、オーバーフローしており、
  掛け流しに近いと思います。
  近くのあかつきの湯、千本松温泉、ピラミッド温泉に比べるとくたびれ感はあります。

       



 <大鷹の湯>

  熱交換器で適温に調整した源泉「大鷹の湯」をカランで使用しています。
  源泉100%で体や頭を洗えます。
 

  「第1号熱交替装置」と記載された説明板。浴槽、カランに適温にされた源泉を投入。

       

       
 

  塩原軌道 以前は宿の前に敷設されたレールの上にありましたが、今は宿の片隅にあります。
  1/2スケールの復元車両です。

     
 

  鷹見の湯 以前は日帰りで入浴できましたが、屋根をとって、宿泊者専用露天風呂に改修されました。

      
 

  源泉「大鷹の湯」は、「野木町健康センターゆ〜らんど」にローリー湯されています。

    



 <源泉の湯 東や> 古町温泉

  カラン・シャワーも自家源泉「あづまや」を使っています。

      



 <悠仙閣加登屋本館> 板室温泉 画像等

  カラン・シャワーも源泉を使っています。カランのところにも飲泉コップがおいてあります。

      



 <板室別邸> 板室温泉

  画像は、日帰り入浴可だった時の旧山晃館。
  当時は洗面台も全部源泉「室井源泉」使用、洗濯機も源泉使っていました。
  
       



きくや一望館> 板室温泉

  脱衣所の洗面台も源泉「塩沢温泉組合・新板室温泉組合混合泉」使用。
  飲泉コップが置いてあります。
  「カランもシャワーも脱衣所も全部温泉使っています。」とのこと。
  宿のサイトではなんの記述もありませんが、特筆もんです。

  ※3部屋の「湯宿 きくや」として2019年8月に板室温泉街に移転オープンのため、
   こちらは2019年1月に休館しています。

       

      
 

 <湯宿きくや>  板室温泉

  2019年1月に営業停止した移転前の一望館は、湯づかいの良い
  カランも手洗い所もオール源泉使用の気持ち良い温泉でした。
  2019年8月5日に移転後は3部屋のみ風呂付なので日帰り対応は行っていないものの、
  気になっていたので場所確認してきました。
  山喜のお隣、旧本館があった場所に、奥まって、新築されて「湯宿きくや」はありました。

       移転前               移転後
     



 <OnsenRyokan山喜> 板室温泉

  かつての湯治場の雰囲気薫る山喜荘が、スタイリッシュに劇的変貌を遂げています。
  日帰り入浴不可なものの、おもて那須手形で入浴可です(要予約)。

  床暖房の役目を終えた温泉のオーバーフローが階段を下ってきます。
  段差ごとに石が置かれ、それぞれが湯口っぽく趣があります。

  自家源泉「山口源泉」掛け流し。
  板室古来の立湯を再現し、浴槽内の一角が深くなっていて、
  天井から下がったロープに捕まって湯浴みを楽しめます。
  湯口の脇にはシャワーが備えられ、源泉シャワーを浴びることができます。
  露天風呂は小さな浴槽で、鮮度良いです。

        

        



【那須町】

 <弁天温泉> 画像等
  カランは内湯に1個、自家源泉「弁天温泉No.6〜9混合泉」を使用しています。

 <東山道那須温泉> 画像等

 (閉館)那須岳温泉



【旧栗山村】

 <四季の湯> 黒部温泉 画像等
  露天のカランは自家源泉「四季の湯」を使用しています。

 <金井旅館> 湯西川温泉 画像等
  洗面台等、館内利用の湯はすべて自家源泉「天楽堂の湯」を使用しています。

 <高野旅館> 湯西川温泉 画像等
  内湯、露天とも、カランは源泉「高手観音の湯」を使用しています。湯花が嬉しい。


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