Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 
 塩原温泉 循環ろ過

 【福渡】
  松楓楼 松屋 
  かんぽの宿塩原 ※2022/7/1「亀の井ホテル塩原」
  那須塩原かもしか荘 ※2023夏「TOYA那須塩原」

 【門前】
  塩原温泉ホテル ※2021/8/31閉館
  ホテルニュー塩原

 【古町】
  旅館 上会津屋
  ホテルニューもみぢ
  ゆとりろ那須塩原
  伊東園ホテル塩原

 【中塩原】
  ガストホフ夢木香
  旅の宿 芙蓉荘
  湯宿 梅川荘
  遊湯センター

 【上塩原】
  すっぽん料理 河童 
  たちばな家
  塩原温泉華の湯 ※2023/4/1休館


松楓楼 松屋

 「福渡区右岸源泉」
 「循環ろ過、(加水)」
 貼り紙では加水なしとありますが、じゃらんやるるぶでは、加水となっていて、加水の有無は不明。
 福渡にあっては、箒川の景観は一番良いと思います。吊り橋に人がいると目が合いそう。

     

     

     
 

 古式湯まつり温泉ふるまい(2019年9月29日)

  人数制限していたので、すかすかでのんびりできました。
  以前は、あがり湯があったのですが、湯の桝が空でした。

  分析書の申請者は福渡内湯組合。住所を見ると松屋内に事務所が置かれています。
  以前は玉乃屋だったはずなので、ちょっと調べてみると、
  2015年10月2日に任意団体の福渡内湯組合から一般社団法人化しています。
  2015年は玉乃屋旅館が廃業した年です。
  内湯組合の責任者は玉乃屋だったので、
  玉乃屋が廃業して松屋に移って法人化したのでしょうね。

     

     

     

     

     

     

   


【鹿股2号】

 源泉「鹿股2号」は、那須塩原市市営温泉事業として、福渡、塩釜に配湯されています。
 亀の井ホテル塩原(旧かんぽの宿)、TAOYA那須塩原(旧那須塩原かもしか荘)、
 ホテル塩原ガーデン(閉館)、八峰苑(閉館・更地)で使用されています。
 湧出地は、仙人岩吊橋のところの鹿股川右岸。
 県道から仙人岩吊橋へ向かうところには、「紅葉ヶ岡 滝沢カネ子頌徳碑」があります。
 

かんぽの宿塩原 ※現在は亀の井ホテル塩原

 <内湯>

  「お湯張りの際に加水、循環ろ過なし、塩素添加」
  うす茶色に濁っています。気泡風呂は真湯使用です。
  味は、かもしか荘の内湯は無色透明ながら塩味、鉄味しっかりしていましたが
  かんぽの宿の内湯は濁っていますが、ほとんど無味です。
  見た目はかんぽの宿のほうが温泉らしいのですが、
  体感的にはかもしか荘の内湯のほうが良いように感じます。
  鹿股2号は濁り湯の良い源泉なものの、循環ろ過装置を通すと
  目詰まり激しい源泉で、メンテナンスが大変なようです。
 

 <露天風呂>

  「湯張り時加水、加温、循環ろ過、塩素」
  循環ろ過のため無色透明、循環ろ過の威力を感じます。

     

     

    
 

那須塩原かもしか荘 ※現在はTAOYA那須塩原

 かもしか荘は、栃木県勤労者休養施設でしたが、2007年9月30日閉館。
 競売に付され、大江戸温泉物語那須塩原かもしか荘として2008年3月19日オープン。

 「鹿股2号」「加水、循環ろ過、塩素」
 循環ろ過の威力ですね、無色透明で濁りなし。塩味金気味で源泉の力は感じます。
 内湯の湯口は源泉の本来の持ち味を発揮しています。

 最上階にあった展望室が露天風呂になりました。
 露天の湯口の湯は、源泉本来の持ち味を発揮していていないのが残念。

     

     


塩原温泉ホテル

 ※2021/8/31閉館しました。

 おおるりグループ。
 日帰り入浴13:00-20:00(9:00〜13:00清掃)、入浴料500円。
 貸切露天風呂「幸の湯」の掲示がありましたが、現在は使用していないようです。

 源泉名「温泉ホテル」「加温、循環ろ過、塩素」
 内湯、露天とも源泉投入多く、掛け流しと言われればそうかなと思える湯づかいです。
 

 <内湯>

 2階に内湯。外に使用していない露天風呂。
 源泉名「温泉ホテル」。湯口は鉄臭に鉄味です。

     

        
 

<パノラマ露天風呂>

 3階の別棟に露天風呂があります。内湯から離れているので着替えてから行きます。
 塩原温泉ホテルは高台に建っているので、3階からでも景観は良く、「湯っ歩の里」の全景が見えます。
 湯口は鉄臭に鉄味です。

      

      


ホテルニュー塩原

 大江戸温泉物語の経営となっています。
  1952年(昭和27年) 塩原東京ホテル開業
  1957年(昭和32年) 新館とロープウェイ完成 
  1972年(昭和47年) 西館オープン「虹のかけ橋」完成
  1991年(平成3年) B&H館オープン
  2010年(平成22年) 大江戸温泉が経営
 

     

     
 

<西館岩風呂大浴場>

 源泉名「七絃不動の湯・市営門前1,4号・市営門前2号混合泉」
 「加水、加温、循環ろ過、塩素」
 七絃不動の湯も混合しています。
 脱衣所も浴室も広大です。岩が圧巻、ライトアップまでされています。

    

    
 

<BH館大浴場>

 ビューティー&ヘルシー館は一番新しい建物です。
 大浴場とありますが、こじんまりとした浴室。
 「市営門前1号、4号混合泉」「加水、加温、循環ろ過、塩素」
 オーバーフローはあります。
 脱衣所には、時々みかける体用のドライヤーがあります。

     

    
 

<湯仙峡>

 東館は全体が湯仙峡。
 源泉名「七絃不動の湯・市営門前1,4号・市営門前2号混合泉」
 内湯と露天にある循環ろ過の浴槽は無色透明・塩素臭ですが、
 箒川沿いの3つの露天風呂は、掛け流し、やや濁った湯です。
 意外に良いです。

     

     

     

    
 

 夜行った時は、景色はさっぱりでしたが、昼間に行くと、露天風呂から七絃の滝が目前に見えます。

  
 

<七絃不動の湯>→貸切露天岩風呂

 こちらで記載


○旅館 上会津屋

 「上会津屋源泉」、玄関脇で湧出する掘さく自噴の自家源泉。
 「加水、循環ろ過、塩素」(気になるほどではないです)
 吸い込みありの半循環ですが、オーバーフローもあり。

 宿の入り口には、国木田独歩「欺かざるの記」文学碑があります。(文学碑

 紳士的な対応で頭が下がる宿。
 1階が「侘びの湯」、2階が「寂の湯」。
 脱衣所のカゴは斜めに配置されていて、衣類が取り出しやすい配慮に感心します。
 浴室内には屋根があり和風の雰囲気が出ています。
 露天風呂は申し訳程度のつくり、小さな湯舟なので、かえって良いかも。

     

     

    
 

<進化>

 飲飲所が以前は石でしたが、木枠に変わっています(画像なし)
 温泉掘削等許可台帳が掲示されています(こういうの好きです)。標高は537mですか。
 侘の湯の露天風呂が石造りから木造りに変わっています。
 考え続けているなぁと思います。

   

     
 

 御所の湯の近くに、上会津屋と書かれた小屋があります。何なのかな。

  


ホテルニューもみぢ

 元は、栃木県市町村職員共済組合温泉保養所で、2015年1月31に閉館。
 2015年2月27日、伊東園ホテルへ売却されました。
 2015年3月20日「ホテルニューもみぢ」オープン。

 自家源泉「もみぢ荘源泉」「湯の入れ替え時加水、加温、循環、塩素」
 内湯、露天風呂、家族風呂2つあります。

 内湯・露天風呂ともオーバーフローは少々ですがあります。
 塩素臭はさほど感じません。
 ぬるすべ感があります。
 内湯は緑色に透明、露天は褐色系に混濁。
 加温のための循環はあるものの、ろ過はしていないので源泉の素性は保たれています。

     

     
 

<露天風呂>

     

   
 

<家族風呂>

    
 

 夏目漱石の日記によると、漱石は「宝の湯」を訪れています。(夏目漱石と塩原温泉

    


※ 紀州鉄道株式会社は、2020年12月源泉遺産那須塩原別邸(旧紀州鉄道那須塩原ホテル)の
  株式会社ワールドリゾートオペレーションへの売却を発表しました。
  2021年4月12日「ゆとりろ那須塩原」としてリニューアルオープンしました。

     

  以下は過去の記録です。

源泉遺産那須塩原別邸

 源泉名「紀州鉄道那須塩原温泉源泉」。民宿本陣でも使用されている源泉。
 民宿本陣が湯元ですが、本陣の女将さんによると、
 「紀州鉄道と半分づつ分けて使っているんですが、分析の費用が高いんですよね〜。
  大手のあちらに分析の申請してもらったので、この源泉名なんです。」とのこと。

 民宿本陣では掛け流しですが、こちらは「加温、循環ろ過、塩素」。
 温泉よりも、露天風呂やロビーから旧蹟「螢ヶ谷」を楽しめます。
 螢ヶ谷は知らなければわからない、何の説明も掲示されていないのがもったいないです。
 
      
 

<螢ヶ谷>

 露天風呂の前を流れているのが螢ヶ谷です。
 明治・大正の温泉本には螢の名勝として紹介されています。
 源泉遺産那須塩原別邸の浴室に向かう橋は、螢ヶ谷をイメージしているのかも。
 露天風呂からの渓谷美は見事です。ロビーからは渓谷に滝が流れ落ちるのが見えます。

     

   


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